最近話題の人的資本経営も理念経営も、その成否は経営者が持つべき心の在り方に全てかかっている

最近の経営書で話題になっているものに、
人的資本経営と理念経営をテーマにしたものがありますが、
実はこれらは経営の本質、人間の本質に到達していない、
というお話をします。

この論考は、経営者自身の生きる姿勢を見直す上で極めて本質的な内容であり、
ここの土台が出来ていないと、どのような経営施策も表層的で問題解決に繋がらないことを明らかにしていますので、是非最後までお付き合い頂ければと思います。

考察の対象にした著作とその概要を一旦レビューします。

1.理念経営2.0 ── 会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ 佐宗 邦威
いま、なぜ経営者は自社の存在意義について考えるのか:

【概要】
社員から「会社で働く意義を感じられない」という声が出てきている。
「経営理念を作りたいんです」という経営者。
企業理念を中心に据えた理念経営は松下幸之助など一部のカリスマ経営者の会社で実践される、かなり特殊なものだった。

「組織の存在意義をデザインする DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューmp「パーパス特集号」は異例の売れ行きで単行本化されるに至った。
自由で自律的なはずのティール組織で、自分がこの会社で働く意味はなんだろう、と考え退職者が相次いだ。
そこから組織の存在意義を考え、理念経営2.0に行きついた。
動機、ヒストリー、カルチャー、バリュー、ナラティブ、ミッション、ビジョン、パーパスを明確にした経営が求められる。

【考察】
企業理念を経営の中核に据える経営の在り方は、
松下幸之助など一部のカリスマ経営者の会社で実践され、かなり特殊なものだった、それが無くても会社は回せた、
けれどもそれでは社員のモチベーションを上げることが出来なくなってきた、
だから今こそ理念経営が必要だ、と説きます。

この書の内容に対しては全く異存は無いのですが、
根本的な且つ大きな欠落があります。

ここでは理念・社会的存在意義という言葉は用いられるものの、
その理念がどうあるべきかは定義されず、各企業と社員に委ねられています。

しかし、松下幸之助が喝破したように、
企業の存在意義・経営の目的は社会貢献であり、それが根幹です。

この前提の上で、理念は、創業者の想いを言語化したものであり、
この土台を作るのは経営者の仕事です。
そこに現実的なビジョンを組み合わせることで理念経営が実現するのです。

2.図解 人的資本経営 50の問いに答えるだけで「理想の組織」が実現できる
岡田幸士  人的資本・人が重視される理由

【概要】
・企業の競争力の源泉
・企業が生み出す社会的価値(株主だけでなく従業員を含め全利害関係者に価値がある)
人的資本経営とは:企業の使命・経営戦略に向けて
人と組織のありたい姿は何か?
在りたい姿を実現するために、自社に必要な取り組みは何か?
これらを明らかにし、ここから人の採用と育成方針を決める

この発想は人的資本の資産価値を客観的に評価しようとするもの。
更に人は投資によって価値が増大する、と考える。

人的資本のレベルの高さと業績に正の相関がある、という調査結果が前提。

キーエンスのように独自の人的資本を形成することが重要とされる。

プロのスポーツチームのような関係性を志向する、
企業の目的や、この会社で働くことの意義を見極めて
自律的選択をする人が増えている。

3.【考察】サイモン・シネックのフォーシーズンズホテルのバリスタNohaの話から見えるもの

人材の価値は、それ単独で決まるものではありません。

サイモン・シネックのフォーシーズンズホテルのバリスタNohaの話
をご存じの方も多いと思います。
彼はここで「人材」の価値を発現するものは何か、
について極めて本質的な話をしています。

彼が、お気に入りのラスベガスのフォーシーズンズホテルに泊まった時、
フレンドリーで楽​​しく会話を交わしてくれて、
コーヒーを買うのをとても楽しくさせてくれるバリスタのノアに、
「仕事が好きか」と聞いたら間髪を入れず「好きです」と答えます。

サイモンが「フォーシーズンズが何をしているのか」と聞くと、

どのマネージャーも一日中私の前を通り過ぎて、私の調子はどうか、
仕事をもっとうまくやるために何か必要なことはないかと聞いてくる、
と言うのです。

実はノアはシーザーズパレスでも働いていることが分かり、

シーザーズパレスではマネージャーは、従業員のミスを監視していて、
そこで働くときは、ただ一日を乗り切り、給料をもらうことだけを願っている、

でも、フォーシーズンズでは、本当の自分でいられると感じている
と彼は言うのです。

経営者は、適切な人材を採用しなくてはならない、と考えますが
実は、人材の質を決めるのはリーダーシップなのです。
適切な環境を作ればフォーシーズンズのノアのような人材を獲得できるのです。

4.【結論】このエピソードは、人材がいない、良い人材を集めなきゃ、
という前に経営者自身の在り方を問うています

顧客が快適な時間を過ごせることを志す、
社員は同じ志を実現するための仲間であり、
彼等が活き活きと自身を生かすことができる
環境を整えるのが経営者の役割であると。

経営者が従業員を含めて他者への愛に生きる姿勢は
制度設計とマネージャーの行動に如実に反映されます。
経営者の生き方が全ての出発点であるのだ、と。

経営者が思い描く顧客に提供する価値は何か、
それに基づく就労環境整備、就労方針、人材育成方針によって、
同程度の人材が、とてつもなく大きな価値を自律的に顧客に提供するようになる。

人材の価値はリーダーシップで決まります。
真の人的資本経営とは、このことです。

つまり、経営者の理念・人間性が全てなのです。

リーダーは他者への愛に生きよ、だから、経営の目的は社会貢献なのです。
他者とは顧客であり、自分の理想を実現するパートナーである従業員、取引先です。

理念経営も、人的資本経営も、その根幹にあるべきものは
「企業の目的は社会貢献である」ということです。

そして、その企業の目的の更に土台にあるべきものが、
経営者自身の他者への愛に生きる精神・魂なのです。

この根底を曖昧にしている限り、
言語化される経営理念も、ビジョンも表層的なものになり、
社員がその仕事に人生を賭ける意義を見出せるものになりません。

この精神が根底にあることで、その精神が制度設計、人材育成方針、
管理職の役割定義等、あらゆるものに反映され、
働く場が社員にとって自身を生き生きと活かす場所になっていくのです。

5.2024年 中小企業が置かれた困難な環境

2024年現在、中小企業は発注側大企業の原価低減の動きのため値上げが出来ず、
大企業の営業利益率6.2%に対し、中小企業は2.0%に過ぎません。

中小企業は、輸入原材料の高騰を価格に転嫁できず収益を圧迫される中、
更に求人難をかかえ人材確保のために、賃上げを行わねばならない状況にあります。
(一方、海外展開を図っている企業は、円安効果を背景に利益を増大させています)

この低い利益率を打破するためには
生産性・付加価値の向上が必須となりますが、
そのためには投入人員数や工数の削減、つまり省力化・効率化と値上げが必要です。

値上げは、単に同じ顧客に同じ用途で売り続ける限り、
容易に実現できるものではなく、

自社商品による効用を最大化出来る市場に販売することで
商品価値を最大化する必要があり、
そのための市場分析とマーケティング戦略が必須になります。

そして、社員が仕事に意義を感じられず辞めてしまうことに起因する
人材不足については、

経営者の他者への愛に生きる精神に基づく社会貢献を企業の使命と定義した上での
理念経営と人的資本経営を徹底して行くことで解消できるのです。

実は、マーケティング戦略・販売活動の根底にあるべきものも
他者への愛に生きる精神なのです。

この想いを根底に持たなくては、顧客の真の悩みを解決することに繋がりません。

6.ジョブズが他者への愛に目覚めた経緯

私がフォーカスしているB to Bの事例ではありませんが、
スティーブ・ジョブズが「あなたはJAVAの優秀性を分かっていない」とする質問者に極めて誠実に回答した内容をご覧に入れます。

BrandonKHillのX投稿

シーズ志向でテクノロジーの優秀性からスタートして失敗した痛い経験を持つジョブズだからこそ語れる、極めて誠意のある回答をしてくれています。

しかも、それはニーズ志向などという次元ではなく、
真に顧客にとってポジティブな影響をもたらす体験が何かを考えつくして、
その異次元のソリューションをゴールにすることで
顧客さえ気付かなかった新たな体験と市場を創り出した人にしか語れないものです。

ジョブズの言葉を噛みしめたいので改めて文字にしました。

「素晴らしい顧客体験を最終ゴールにして、その実現を可能にするために
テクノロジーを活用しなければならない。

テクノロジーの開発からスタートしてから、
どのように売るかを考えちゃダメなんだ。

僕は恐らくこの部屋にいる誰よりもそのミスを犯してきたからね。
失敗の結果がそれを証明している。その苦い経験から学んだんだ。

だからAppleの戦略とビジョンを考えようとした際には、
顧客にどのような素晴らしい価値を提供できるかから始めたんだ。
顧客にどんなポジティブな影響を与えられるかをね。

エンジニア達と議論してどんな凄い技術を開発できるか、
そして、それをどのように売っていくか、の順番じゃなくてね。」

自身のもつテクノロジーからスタートして、
これだけのものを揃えたら顧客は買うはずだ、という
顧客への想いを捨象した商品開発で失敗をする中で、

ジョブズは真に顧客の立場に立ってそのベネフィットを追求する姿勢に
変わっていったのです。

私にはこの過程で彼が他者への愛に目覚めたのではないかと感じられます。
質問者への誠実な回答の仕方にも他者へのリスペクトが現れています。

企業活動の成否は、全て経営者が他者への愛に生きる精神を持てるかにかかっている、
この覚悟が全ての企業活動に通底する、ということがお分かり頂けますでしょうか。

経営の本質とは何か、人は・リーダーはいかに生きるべきか、企業経営の目的は何か
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5/31(金)WHOから命を守る国民運動の大決起集会が東京日比谷で行われデモ行進に参加して来ました

今日も、経営層・リーダーが事実を見る目を持つことに資する内容
としてお伝えします。

2024年5月31日(金)WHOから命を守る国民運動の大決起集会が
東京日比谷の野外音楽堂で行われ、
それに続くデモ行進に参加して来ました。

■WHOから命を守る国民運動の大決起集会は13:30に始まりました

野音会場は3000人ほどしか収容できないので、
あぶれた人々は日比谷公園内でデモに備えて長蛇の列を作っていて、
私もその中にいました。

林千勝さんのスピーチの後、川添恵子さんの話の途中で、
野音の外に流れていた音が断ち切られ、
公園内の数万人の人々が野音と一体になることは出来なくなりました。

主催者側が野音の外にも音を流したいと言ったところ、
それをやったら二度と野音を使わせないということで、
やむなくそれに従ったそうです。

野音の外にあぶれた人の数がとてつもなく多く、
全体で4万人と言われている数字に違和感はありませんでした。

野音でのスピーチが予定を30分ほどオーバーして、
15時30分頃にようやくデモの第一陣が出発しました。

私が居た集団が出発したのが16時30分頃、
日比谷公園を出てすぐの道を左折してデモが始まりましたが、
まさにその向かいにあるのが厚生労働省でした。

特にその場所では皆で、
人として恥ずかしくない仕事をしろ!
といったシュプレヒコールを上げながら
WHO、製薬会社、政治家の不正を訴えながら、

内幸町、銀座を経由して東京駅手前の鍜治橋交差点までの
デモが終わったのは17時30分頃でした。

終点では、日本文化チャンネル桜の水島総さんがデモ隊をねぎらっていました。

「銀座通りを途切れる事なく抗議のうねりはレプリコン新型ワクチンの治験開始した
明治製菓ファルマ本社まで先陣が到着しても
後陣はPM8時を過ぎても日比谷公園出発待ち」(ぶぶちゃん2)
となるほど長時間に亘っていました。

デモ待機中の日比谷公園内では、我那覇雅子さんがデモ隊の取材を行うと共に、
ジャーアリストのマイケル・ヨン氏のメッセージを伝えたり
デモ隊からの質問を通訳している姿が目の前にありました。

都知事に立候補された内海聡さんも来ておられ、人の多さにびっくりされてました。
直接ミニパンフレットを頂きました。
①働かない政治家に給料はいらない
②生活インフラの株式売却大反対
③外資企業、大企業だけの優遇措置反対
④外国人移民推進制度の見直し ⑤東京都とファイザー社の締結見直し
を挙げています。

社会派Youtuber達が取材する姿はありましたが、
メディアの取材陣は一切姿を見せませんでした。

4-5万人のデモがあっても一切取材しない・報道しない大手メディアなど、
全く不要な存在です。

WHOの大スポンサーはビル・ゲイツ財団と中国なので、
中国との報道協定を守って中国に不利な報道をしない、
というのを忠実に守っている、
反ワクチンの動きが加速することは政府・製薬会社の意向に合わないため
報道しない、ということだと思いますが、
彼等は悪徳政府の広報機関そのものです。

■原口一博衆議院議員のスピーチ

https://x.com/w2skwn3/status/1796475362777661596

野音での集会での原口一博衆議院議員のスピーチを載せておきます。

【原口議員のスピーチ】
WCH超党派議員連盟の共同代表を務めております、
衆議院議員の原口一博と申します。

この生物兵器まがいのものによって亡くなられた方々に、
心からの哀悼の意を捧げたいと思います。
亡くならなくて良かった命が死なないはずだった命が失われた。

そして今、悔しさ、悲しさや、どうしようもいない思いを胸に、
それを乗り越えてこの会を築いて下さった全ての皆さんに
お礼を申し上げたいと思います。有難うございます。
国会議員の一人として、皆様にお詫びを申し上げます。

止められずはずだった、亡くならなくてよかった、非常に多くの人が亡くなりました。
各地を回ると、あんなに元気だったのに、
立つころが出来ない、歩くことが出来ない、学校にも職場に行くことも出来ない。

私達は救えた命を、
それが分かっていながら止めないこの政府を倒そうじゃありませんか。
力は絶大です。

4月13日、2万人を超える方々がデモをして下さいました。
マスコミは完全スルーでした。

しかし、皆さんのこの力のおかげで、
あの模様は全世界に伝わりました。
皆さんの力なんです。私達には力があります。ありがとうございます。

そして、この6月に強行しようとしている新型インフルエンザ等対策行動計画、
これには卑怯なことやりますよね、
パブリックコメントというのはだいたい1か月以上するんですよ、
ところが後ろめたいのか何だか分からないけれども2週間にした、

しかし、このたったの2週間の間に19万ものコメントを寄せて頂いた。
これも皆さんの力です。有難うございます。

今、WHO総会が開かれています。
及川幸久さんがジュネーブに行ってます。

皆さん、このパンデミック合意ご覧になったことがありますか。
これは、国民の健康とか人類の命の話じゃないです。
儲け話です。生物化学兵器ビジネス条約です。
潰しましょう。

私はお一人お一人にお礼を申し上げたいと思います。
私達はこのコロナのある生物兵器が拡散されたときに、
私たちは日本の薬で対応しようとしました。

イベルメクチンです。
大村智博士がお作りになったイベルメクチンです。
超党派の議連もあり、総理大臣もこれが大事だと答弁を国会でしました。
しかし潰されていきました。

なぜか?安いからです。 邪魔だからです。
今、ワクチンなるこの兵器が売れなくなるからです。
悪魔のようなものを倒しましょう。

私は皆さんにお礼を申し上げたいと思います。
去年の今頃、私は眉毛もなければ、髪の毛もありませんでした。
3回打ったワクチンなるものの2回が死のロットでした。

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)という足の速い、
つまり進行の速いガンでした。
髪の毛も無くなり、去年1年間で私ヤフーのトレンドに12回出てるんですね。
そのうち1回が国会で質問しててあまりにも相手が答弁がひどいんで、
髪の毛を掻きむしりました。

カツラだということを忘れてました。
ずれて、ああ川口はズラだと言われたわけです。

でも、自分のガン細胞を調べる中で、はっきりとしたことが分かりました。
神様は私に耐えがたい悪性リンパ腫というものを、くださいましたけれども、
同時に使命を下さいました。

自分のガン細胞でこれを検証する。
今日お話になった井上先生や柳沢先生や多くの人達に助けて頂きました。

実は、去年の今頃、次の年の新緑を見る、桜の花を見ることは、
多分それはないだろうと思っていました。

しかし、皆さんのおかげでここに立っています。有難うございます。

国会議員はこの生物兵器売ってないって言われますが、違いますよ。打ってます。

昨日も、3人の国会議員から相談を受けました。
ボロボロになってる与党の人間もいるんです。
だけど言わないじゃないですか。

このあいだ、チャンネル桜の三島社長さんところでお話しました。
BANされました。

彼らは私たちの声を塞ぎにきているんです。
私たちの自由を、私達が抵抗する力を塞ぎに来ています。

しかし、絶対に私たちは負けません。
私に頂いた時間がもう尽きようとしています。
今、目の前に小林哲先生、日本の最高の憲法学者の先生がおられます。

今、昨日武道館に集まったあの人達、
緊急事態条項を入れて国民を守るとか言ってるけど、
どこが国民守ってますか。国民の命を奪ってるじゃないですか。

憲法の緊急事態条項と言うのは何かと言えば、
憲法の条項に一つを加えるようなそんなもんじゃありません。

私達が憲法によって守られているその憲法を停止してしまう。
これが憲法の緊急事態条項です。
吹き飛ばしましょう。勝ちましょう。

昨日、国会では地方自治法の改正案、
衆議院数を頼んで通りました。

地域主権改革どこ行ったんだ。
中央が地方に命令をする。南出市長のような市民を守るような市長に、
それをやめろ、ワクチンを強制的に打てって、
これ衆議院で投じたわけです。

参議院で潰しましょう。

私は小選挙区289あります。
その小選挙区289を日本の独立自尊、そして、国民の命を守る、
もう昨日インドが日本を抜く、GDPで抜く、衰退から成長に、
そして何よりここにいらっしゃる皆さんのように国民の命を守る、
その国会議員で埋めつくそうではありませんか。

もうこれで終わりにします。
広島一区、岸田さん、落選して貰いましょう。
武見さん、次は国会議員でなくしましょう。

私達は絶対に負けません。私達は戦い続けます。
有難うございました。
【原口議員スピーチ 終わり】

以上が原口議員のスピーチです。
命の危険があると知りつつ、危険を顧みず3回の接種を受け
自らが人体実験の検体となって、発症の事実を見極めた原口議員の覚悟に
頭が下がります。

松下政経塾出身者で真に松翁の遺志を継いだ国士の
数少ない一人が原口一博氏ではないかと思います。

デモ参加者は中高年齢層が多く、20代は殆ど居ない印象でしたが、
その年代は平日の午後の時間帯に身体を空けることが難しいであろうことは、
次回の開催曜日設定で考慮して良いのではないかと思いました。

野音の集会で主催者側として統一教会の別動隊と言われる
参政党がスピーチしていましたが、

支配者側の勢力が改革を願う人々の票を集めて勢力を維持する、
改革勢力を分断する工作を行うことに我々は十分注意を払う必要があります。

我那覇雅子さんが日比谷公園内で取材をしていた、
ジャーナリストのマイケル・ヨン氏はかねてより
「戦争の最終形態である情報戦においては、婉曲表現ではなく、
正確かつ適切な言葉遣いをしなければならない。

「ワクチン」と呼ぶのは正しくない、
これは「兵器」であり、「条約」と言われるものも「兵器」です。

ワクチンや条約の是非をめぐる対立は禁物だ。
情報戦において敵はまず分断を試みます。

自分達の言語を話させ、皆が互いに戦うように仕向け、
怒りを憎しみを煽ります。

これは典型的な分割統治戦略です。
私達は時に争うことがあっても団結が必要です。
今こそ日本人が立ち上がり、日本人らしく行動する時です。」
(大紀元6月号)と発言しており、

我々はこれを肝に銘じるべきだと思います。

資本主義の本質とロスチャイルド家の思想 物質文明の終焉と精神文明の時代の到来

前回は、今この時点で起きていることの本質について説明しました。

リーダーに求められる時代を捉える資質 今大きく時代が変わろうとしている


本日は資本主義社会、金融資本の本質とは何かと、
ロスチャイルドの金融資本が如何に世界を制覇して来たかをご説明します。

1.資本主義社会の本質

ここからは、人々が常識だと思っていることが、
いかに創作された幻想でしかないかをご説明します。

(1)貨幣制度は本来は等価交換のための仕組みだった

貨幣はもともと物々交換の発展形として、
財・サービスの対価の支払に用いられたのが始まりです。

Aさんが事業を行うため、銀行から借入を行う場合を想定します。

Aさんは自社製品を作るため、Bさんから原材料を仕入れます。
Bさんも自分の商品を作るためにCさんから仕入れをします。
このA・B・Cの取引には借金が介在せず、
単に財・サービスの等価交換・本質は物々交換が行われているだけです。

この等価交換の先にAさんの商品を買いたい消費者が居ます。

この取引系の中で、銀行からの借入を行ったAさんだけは、
自分の商品価値を消費者と交換する際に、
原材料費・人件費等製造コストに付加価値だけでなく「金利」を上乗せします。

銀行から借入をしているAさんは、利払いのために、
商品価格に銀行に支払う金利を上乗せする必要があるのです。
言い換えると、物々交換系とは別に、
外部つまり消費者から利払いのためマネーを取得する必要が出て来ます。

等価交換の取引には存在しないバーチャルな「利子」を消費者が負担して、
銀行の利益に貢献している姿が見えてきます。

Aさんの商品が思うような価格で売れず、借金が返済できない場合は、
更に新たな借金を行い借金の無限ループも起きます。
それでも返済が出来ない場合は、Aさんの会社は銀行に担保を取られます。

いかがでしょうか。
金利制度によって、本来の等価交換の系外で、銀行の利益のために
消費者を始めとして社会全体があくせく働く姿が浮かび上がって来ないでしょうか。

これに対し、金利の概念が無い「地域通貨」は、
純粋に財・サービスの等価交換システムです。

(2)銀行に預けたお金を他の人に貸し出して良いなどと、一体誰が決めたのか

金利制度に加えて、極めて根本的な疑問が、
人々が銀行に預けたお金を、銀行が他の誰かに貸し出して良いなどと、誰が決めたのでしょうか。
しかも銀行は、その集めたお金で企業の株を買い企業を支配することができます。

利子、信用創造を銀行事業の暗黙の常識とすることで
金融資本が社会を支配する構造が出来上がって行きます。

2.金利の歴史

もともと、旧約聖書では利子を取ることは禁じられていました。
しかし、ユダヤ教を主導したパリサイ派・タルムードが金利を認めたのに始まり、
カトリック教会では利子が黙認され、

更には15世紀の宗教改革におけるプロテスタンティズムで富の蓄積が善とされ、
それと合わせて金利が合理化されました。

本来のユダヤ教徒は旧約聖書に則り利子を禁ずる原則を持ちましたが、
バビロン捕囚から解放されてパレスチナに戻ったユダヤ人は
パリサイ派・タルムードの思想に変わっていました。

そこでは、ユダヤ人だけが人間で、
異教徒(ゴイム=家畜、ブタ)を殺しても積み荷ならないし、
ゴイムから金利を取ることは正当とされていました。

3.ユダヤ教のタルムードの思想とは何か、ユダヤ人とは誰か

ユダヤ教の本来の教典は「旧約聖書」です。
ユダヤ教のパリサイ派・タルムードの思想の本質は自分達ユダヤ教徒だけの繁栄、
ユダヤ教徒による世界支配を希求する選民思想です。

旧約聖書の教えに優先するものとして彼等の悪魔思想をユダヤ人に植え付けました。
イエスは彼等の思想を厳しく糾弾し、それを恨んだ彼等が
イエスがローマ帝国に対する反逆を仕組んでいるとして彼を処刑させたのです。

自ら額に汗する労働を嫌い、仕組みを支配する。
この選民思想ゆえに西欧各地で忌み嫌われゲットーに追いやられ、
卑しいとされる高利貸しが彼等の主要な仕事となりました。

ユダヤ人とは、古代イスラエルの12氏族のうち、
ユダ族だった人達を指すとされます。
イスラエルからスペイン方面に逃げて来た有色人種を
スファラディ系ユダヤ人と呼びます。

もう一つの地域カスピ海の北で栄えたハザール汗国は、
8世紀にイスラム軍の侵攻を受け、改宗を迫られた際、
キリスト教かイスラム教の元となったユダヤ教のどちらを
国教として選択するか迫られ、ユダヤ教を取りました。

これにより白人であるハザール人が後にアシュケナージ(ドイツ系)
と言われるユダヤ人となります。

実はイスラエルに居るユダヤ人は、
源流であるスファラディ系が僅か10%で、
90%がアシュケナージ系です。

「神の約束の地へ帰る」ことを口実に
パレスチナにユダヤ人国家を建設することは、
多数派のアシュケナージにとっては全く正当性がありません。

テルアビブ大学のシュロモ・サンド教授が
「ユダヤ人はいつ、どうやって発明されたか」で、このことを指摘していて、
古代ユダヤ人の子孫は実はパレスチナ人だと説いていて、
いかにシオニスト達のイスラエル建国の根拠が無いかが露呈しているのです。

いずれにせよ、本稿の対象にしている宮廷ユダヤ人は
まさにドイツ系のアシュケナージであり、
古代ユダヤ人とは何の縁もないはずなのです。

私見ですが、この宮廷ユダヤ人にとって、
異教徒をゴイムとして蔑み、
あらゆる悪を許容するタルムードのユダヤ教が
見事に彼等の悪魔的思想に適合していた
ということではないかと思います。

4.初代ロ位チャイルド商会創業者

フランクフルトのゲットーで頭角をあらわし、
王の金庫番・宮廷御用商に任ぜられたのが初代ロスチャイルド、
1764年にフランクフルト・ロスチャイルド商会を設立した
マイアー・アムシェル・ロスチャイルドです。

当時のドイツは350の公国それぞれが通貨を持っていたため、
それらの両替商に始まり、古銭商を営んでいました。
マイアーはヘッセン領主ヴィルヘルム公を古銭商売の上客とすることに成功します。

公はヘッセンの若者を傭兵として鍛えて、
アメリカ独立戦争(1775年~83年)を始めとする植民地戦争のために、
毎年1万数千人を貸し出す傭兵ビジネスを営んでおり、

閨閥を活かしてオーストリア皇帝をはじめとして
王侯貴族や軍人・官吏・各種産業に貸付を行って莫大な利益を得て、
欧州随一の金持ちになります。

マイヤーは公に気に入られて宮廷御用商に任ぜられ、
公がイギリス政府から受け取る傭兵代金の小切手を割り引いて莫大な利益を上げるようになり、
更には公にイギリスでの直接投資を持ち掛け、ロンドンに居る3男のネイサンに運用させます。

更にマイアーは「情報」をビジネスに結び付ける仕組みとして、郵便事業に目を付けます。

欧州全土の郵便事業を独占していた貴族と緊密な関係を築き上げ、
彼等がヴィルヘルム公やロスチャイルド家に有利になるよう、
郵便を不法に開封して機密情報を伝えたり、
手紙を急送したり遅配したり操作を行いました。

こうして、1790年代にマイヤーのビジネスは
欧州随一のマーチャント・バンカー(国際的な銀行家)となって行きます。

マイヤーは金(カネ)の力の絶対性を信じていました。
ユダヤ教の世俗的基礎は実際的な欲求・私欲であり、その世俗的神は貨幣です。

貨幣は、神をも含めて全てのものを商品に変えます。
貨幣は人間世界ならびに自然から固有の価値を奪い、
人間を支配し、人間はそれを礼拝します。

貨幣が世界の権力となり、ユダヤ精神がキリスト教民族の実際的な精神となることで、
政治を含めて世界を支配して行くことになります。

1798年にマイアーの3男ネイサンがイギリスに派遣されます。

ネイサンは、最初にマンチェスターの織物業界に入り込み、
産業革命で大量に安価に生産された綿製品を
ナポレオン戦争(1803~15年)の混乱で品不足に陥っていたドイツで販売し、
莫大な利益を上げます。

マイアーはイギリスの綿製品のセールスマンをドイツに長く引き留めて、
最大量の注文を受けさせます。

その間、ネイサンはマンチェスターで綿花や染料を買い占めます。

最大量の注文を受けた製造業者は原料をネイサンから買わねばなりません。
彼はこれを高値で売って暴利を得ます。
マイアーはこの資金を元手に1804年、ロンドンの金融街シティに拠点を構えます。

マイアーは欧州にロスチャイルド帝国を築くため、
5人の息子たちを主要都市に配置しました。

最有力のネイサンをイギリスに置くほか、
フランクフルト、ウィーン、ナポリ、パリに置くとともに、
それぞれの国の政治的有力者に贈り物・貸付・投資機会などの賄賂を与えることで
特権を獲得して行くよう徹底的に指導しました。

1812年に亡くなる直前、彼が5人に遺した家訓は以下の通りです。

①長男又は一族の多数が同意した男子が本家も分家も継いでいくこと
②いとこ同士の結婚など一族内の結婚によって財産の分散を防ぐこと
③一族の財産を秘匿し、裁判所その他で公表しないこと
④一族は間断なく連携すること。一族の財産を統一的に管理すること。
当初の共同経営者とその男系子孫のみが会社を経営すること。

この5か国の兄弟の緊密な情報伝達網によって、
差出人の手紙を盗み読み、
価値あるニュースを誰よりも速く入手し投資に活かすことで、
彼等は欧州での優位を固めるほか、
ニューヨークを始めとして常駐の在外代理人を置くことで、
その情報網をより強固にして行きました。

5.金融街シティの成り立ち

ロンドンの金融街シティは16世紀後半、エリザベス1世の時代に、
他の欧州の取引所に抜きんでた存在になります。

シティは大英帝国のあらゆる覇権的な事業に参加し、
1588年には、シティの予算でスペインの無敵艦隊に対抗するため
20隻の艦隊を結成したほか、

アイルランドやアメリカの植民地化に手を貸しました。

1694年、英仏戦争で財政が悪化したイギリス政府が借入を受けるために、
国王の承認により豪商などを株主としてイングランド銀行がシティに設立されます。

同行は18世紀を通じて政府への戦争資金の貸付を行ったほか、
海外への軍事資金を送金する業務も請け負いました。

ネイサンは1806年、イギリスのユダヤ人富豪の娘と結婚し、
そこからイギリス最大のユダヤ人富豪の閨閥となって行き、
シティで最古かつ欧州随一の銀行、キリスト教徒のベアリング商会(ベアリングス銀行)
に戦いを挑み、1810年に勝利を収めます。

先のドイツのウィルヘルム公のシティへの投資もネイサンの名義で行われ、
ネイサンは巨額のイギリス国債を保持して政府の財政を牛耳る資本家となります。
とりわけ、ナポレオン戦争時に一気に増加したイギリス国債の大部分を引き受けたのはネイサンでした。

そして、1815年にナポレオンがエルバ島を脱して
英ウェリントン将軍との最後の決戦ワーテルローの戦いに敗れた際、
イギリス勝利の報を誰よりも速く入手したネイサンは、

ウェリントンは敗れたと言いふらし、イギリス国債を投げ売りし、
それに釣られて皆が投げ売りしたところで、
底値を打った国債を買い集めます。

その後イギリス勝利の報が流れると国債は暴騰し、
ネイサンは高値で国債を処分します。
この前後5年でネイサンの富は7万倍になったと言われています。

ナポレオン追放後の旧勢力による欧州支配体制を復活させる1815年のウィーン会議は、
オーストリア、プロシア、ロシアの各王によってキリスト教の神聖同盟が締結されますが、
この時ロスチャイルドを排除しようとした老舗銀行家達に、
国債相場暴落を仕掛けて逆襲に成功します。

こうしてロスチャイルド家は国際的な債券市場を形成し、その支配者となって行きます。

6.イングランド銀行:銀行の銀行に目を付けたロスチャイルド家

1825年にラテンアメリカで発生した投機バブル崩壊による欧州の恐慌の際、
ロスチャイルドは金Goldが枯渇するイングランド銀行に救済の手を差し延べると見せて、
その支配に十分な株式を取得し、同行と通貨発行権を手に入れました。

ロスチャイルドはこれ以降、イングランド銀行をモデルとして
各国に中央銀行を作って行きます。
金本位制は金融経済の操作と富の集中の道具となります。

イギリス政府も
戦争を含めて国家的な大事業に直ちに資金を用意できるロスチャイルド家に頼り、
オーストリアもプロシアも同様で、欧州における政治的影響力は絶対的となりました。

1600年設立のイギリス東インド会社はアジア貿易の独占権を認められ、
イングランド銀行の融資を受けながら
インドを始めとするアジア各地の植民地経営を行っていました。

1773年にインドでのアヘンの専売権を獲得し、
中国への組織的なアヘンの売り込みを始め、
これがシティに莫大な利益をもたらします。

1833年に東インド会社のアジア貿易独占権がイギリス議会で廃されましたが、
その利権の殆どを引き継いだのがネイサン達で、
貿易ルートを受け継いだのが、ロスチャイルドグループのサッスーン家でした。

そして1840年の清とのアヘン戦争に至る貿易で利益を得たのはロスチャイルド家でした。

7.アメリカ合衆国:1930年代のアメリカでの関与

1812年から14年の米英戦争の際、
政府の大きな借金のために各民間銀行の発行紙幣が増加し、
インフレが進み、合衆国の信用が建国以来最低のレベルに陥ります。

そこで1816年、マディソン大統領と議会は、
合衆国の新たな中央銀行として第二合衆国銀行を創設します。
ロスチャイルド家はこの銀行との貿易金融や証券金融で成功を収めます。

ナポレオン戦争によって荒廃した欧州に代わり、合衆国の経済が拡大する中、
ロスチャイルド家は新設の銀行や運河への投資を行う一方、
新しい州の州債を大量に引き受けます。
米国から欧州への綿とタバコの輸出が伸び
1830年代にはロンドン家とパリ家は手広く貿易手形ビジネスを展開していきます。

しかし、アメリカ国民はユダヤの銀行に猜疑心を持ち、
1832年の大統領選で当選したジャクソン大統領は、
第二合衆国銀行廃止に動き、1936年に同行は普通銀行になります。

ジャクソンは州立銀行を奨励して、ロスチャイルドを阻みました。
しかし、州立銀行の株や債券はシティの資本家、
つまりロスチャイルドに購入されて行きます。

1837年にロスチャイルドが仕掛けたと思われる恐慌で、
イングランド銀行が合衆国に関連する全ての証券を投げ売りし、
それら証券の引き受けや割引を拒否して合衆国に金融恐慌を引き起こします。

州立銀行が兌換停止に追い込まれたとき、
結局連邦政府はロスチャイルド家に公債を引き受けて貰い、
ウォール街への資本集中が一気に進みました。

8.1844年のイングランド銀行の中央銀行化

イングランド銀行に金(Gold)で保証された銀行券を独占的に発行させ、
地方銀行が独自の紙幣を新規に発行することを禁じる
イングランド銀行条例が1844年に成立します。

ここで誰もが気付かなければいけないのが、
民間銀行が中央銀行になるという制度矛盾です。

金保有高で銀行券の流通量が決まるのは金本位制では当然のことです、
実はこのことは金兌換を前提とする通貨安定化政策であり、
至極真っ当な施策です。

しかし、この中央銀行が民間銀行によって運営される以上、
彼等が恣意的に通貨供給量を絞り、金利を暴騰させ、恐慌を演出し、
その利益を我が物にすることが出来るのです。

先程の合衆国での州立銀行潰しのようなことも
民間銀行である彼等はやってのけるのです。

この後の歴史においてもロスチャイルドは同様の仕手戦を仕掛け、
富を集中させて行き、
合衆国大統領として、本格的に通貨発行権を中央銀行の手に取り戻そうとした
リンカーンもケネディも暗殺され、

合衆国の中央銀行機能は民間銀行の連合であるFRB(実態はロスチャイルド系列銀行群)
が担う体制を誰も覆すことが出来なくなっています。

民間銀行が通貨を発行するということは、
その通貨発行額が民間銀行の利益として蓄えられて行くことを意味します。
国家の主権が完全にロスチャイルドの手中に納められていることがお分かり頂けますでしょうか。

彼等の金融資本としての富の蓄積と政治支配の構造を明らかにするために、
1800年代に始まる英国と合衆国の「民間銀行が国の中央銀行となる」施策を説明しましたが、
これが彼等の典型的なやり方となり、
日本銀行も大株主がロスチャイルドであることが囁かれていますが、
必然の成り行きだと思います。

9.ロスチャイルド一族のマルクス:共産革命をロスチャイルドが仕掛けた理由

ロスチャイルドがその次に為した最大の施策は、
閨閥の中に居たユダヤ人マルクスを養い、彼に共産主義革命を扇動させたことです。

祖父にラビを持つマルクスは
欧州で迫害を受けていたユダヤ人としての憎悪を深く抱いていました。

そのマルクスを主導したのが、
労働者階級による革命・独裁を唱えるドイツ・ユダヤの亡命詩人ハインリヒ・ハイネで、
パリ・ロスチャイルドの創業者ジェームスの腹心と言える存在でした。

マルクスが1848年2月革命においてパリで発表した「共産党宣言」は、
これまでに存在した全ての社会の歴史は階級闘争の歴史である、と定義し
プロレタリアが革命でブルジョワを倒すことが歴史的必然であると説きます。

封建主義を打倒するブルジョワ革命ではブルジョワに協力するが、
封建主義体制を転覆させることに成功したら、
直ちにブルジョワ体制を打倒するプロレタリア革命を開始する、とします。

端的に言うと、支配階級(封建主義、ブルジョワ)を諸悪の根源とし、
世界の労働者に団結と支配階級の打倒を呼びかけるのです。

マルクスは政治的危険分子とされベルギーからも追放され、
1849年に31才でロンドンに移住します。彼は定職を持たず、
毎日のように大英博物館図書館に行き、文献学者を雇いつつ、
資本論を書き上げます。

マルクスが亡命した頃のイギリス資本主義は、
国内の労働者のみならず、
植民地民族を奴隷化して搾取することが生産力の源泉でした。

マルクスは、大植民地帝国の中心地ロンドンに居ながら、
イギリス資本主義によるアジア支配の実態には、
一言も異議を唱えませんし、

革命運動の矛先が大金融資本家に向かうことは無く、
まずはユダヤ資本家の最大の敵である帝政ロシア
(ロシア皇帝)の攻撃に向かうのです。

本稿の最初でも述べたように、
人類の敵とすべきはユダヤ金融資本であり、
マルクスの議論は極めて的外れで、ご都合主義です。

このような浅薄な思考の人間の主義主張に、
膨大な数の人々が感化され血を流すことになります。
ロシアで起きた革命後の体制は
ロシア皇帝になり替わったユダヤ人勢力による大量粛清と共産党支配でした。

10.初代ロスチャイルド マイアーの25項目の「世界革命行動計画」

ここで、本稿で最も重要な事実をお伝えします。
初代ロスチャイルド家のマイアーが30才の時、
1774年にフランクフルトに12人のユダヤ人実力者達を招いて開いた秘密会議で、

全世界のマン・パワーと資源を独占的に支配するための計画が話合われ、
25項目の「世界革命行動計画」と呼ばれる行動計画書がスタートしたのです。
(ウィリアム・ガイ・カー「教科書が絶対に教えない闇の世界史」成甲書房)

これを見て頂くと、
過去250年もの間ロスチャイルドがやってきた悪行・
人類支配の在り方が良く理解出来るはずです。

1.人間を支配するには暴力とテロリズムに訴えると
最善の結果が得られる。権力は力の中に存在している。

2.政治権力を奪取するには「リベラリズム」を説くだけで十分である。
そうすれば有権者は一つの思想のために自らの力、特権を手放すことになり、
その放棄された力、特権をかき集めて手中に収めれば良い。

3.大衆はどのようにして自由を享受すれば良いのか分からない。
「自由」という思想を利用すれば、階級闘争を生じさせることも可能だ。

4.最終目標に到達するためには、ありとあらゆる手段を正当化出来る。
素直さや正直さといった国民としての立派な資質は政治には支障をきたすから、
支配者となろうとする者は狡賢さ、欺瞞に訴えなければならない。

5.我々の権力は力の中にある。
私が見出している新たな権利とは、強者の権利によって攻撃する権利であり、
既存の秩序、規律の全てを粉砕し、既存の全ての制度を再構築する権利である。

6.我々の富の力は、いかなる狡猾さ、
力によっても損なわれないような強さを獲得する時まで、
表面化しないよう保たれなければならない。
戦略計画の基本路線から逸れることは、
何世紀にも及ぶ営為を無にする危険性がある。

7.群集心理を利用して大衆に対する支配権を獲得すべきだ。

8.酒類、ドラッグ、退廃的道徳、
あらゆる形態の悪徳を代理人を通じて組織的にすることで、
諸国家の若者の道徳心を低下させなければならない。

賄賂もペテンも裏切り行為も、
それが我々の目的達成に役立つのであれば、
続けられなければならない。

9.そうすることで服従と主権を確保出来るなら、
何が何でもためらうことなく財産を奪い取る権利が自分達にはある。

10.我々は「自由・平等・博愛」という言葉を大衆に教え込んだ最初の民族である。
ゴイム(異教徒、家畜、ブタ)の自然発生的で世襲的な貴族社会の廃墟の上に、
我々は金による貴族社会を作り上げた。
それは我々の拠り所、即ち富を参加資格とする貴族社会である。

11.自ら戦争を誘発しながら、
敵対するどちらの側にも領土の獲得が生じない和平会議を主導しなければならない。
戦争は対立する双方の国家が更に負債を抱え込み、
我々の代理人の手中に落ちるように主導されなければならない。

12.財を活用して、我々の要求に素直に従い、ゲームの駒となって、
政府を陰で操ることを我々から任じられた人物を選ばなければならない。

13.誹謗、中傷、偽の情報を流したことでどのような波紋が広がろうと、
自らは姿を隠したまま、非難されることがないようにしなければならない。
大衆への情報の出口全てを支配すべきである。

14.貧困と恐怖によって大衆が支配された時には、
常に代理人を表舞台に立たせ、秩序を回復すべき時が来れば、
犠牲者は犯罪者や責任能力のない人々の犠牲となったと解釈されるよう、
事を進めなければならない。

計算済みの恐怖支配が実現した時点で、
犯罪者や精神異常者を処刑すれば、
我々自身を抑圧された人々の救世主として見せかける事が出来る。

際のところ、我々の関心は正反対で、
減らすこと、すなわちゴイムを殺害することにある。

15.我々の力を行使すれば、失業と飢えがつくりだされ、
大衆にのしかかる。そうすれば確実な資本の支配力が生じる。

16.フリーメーソンのブルー・ロッジ
(フリーメーソン33階級の下から3階級=徒弟・職人・親方、
つまり一般的な会員の集会場の意)内部に
大東社(Grand Orient Lodge:現在はフランスのフリーメーソン本部が名乗る)を組織して
破壊活動を実行しながら、
博愛主義の名のもとで、自らの活動の真の意味を隠すことは可能である。

大東社に参入するメンバーは、
ゴイムの間に無神論的唯物主義を広めるために利用されなければならない。

17.代理人は大衆受けのするスローガンを生み出せるよう訓練されなければならない。

18.恐怖支配は手っ取り早く大衆を服従させるもっとも安上がりな方法だ。

19.全ての戦争の後には、秘密外交が主張されなければならない。
秘密外交によって、我々の代理人が関わらない限り、
諸国家は些細な個人的取り決めさえも結ぶことが出来ないような
支配権が確保されなければならない。

20.最終目標である世界政府に到達するためには、
大規模の独占、莫大な富の蓄積が必要とされるだろう。

21.ゴイムからその不動産、産業を奪うため、
重税と不当競争を組合せてゴイムの経済破綻を引き起こさなければならない。

22.最終的には、我々の運動に尽くす少数の金持ち、
及び我々の利益を守る警察と兵士と、プロレタリアートの大衆が残ればいい、
ゴイムに殺し合いをさせるため、大々規模の武装増強が開始されなければならない。

23.世界統一政府のメンバーは独裁者によって任命され、
科学者、経済学者、財政専門家、企業家、大金持ちの中から選出される。

24.代理人は、その誤りを我々が承知している理論、原則を教え込むことで、
社会の若年層の精神を惑わせて腐敗させる目的で、
あらゆる階級、あらゆるレベルの社会、政府に侵入しなければならない。

25.国家法及び国際法を利用しつつ、ゴイムの文化を破壊しなければならない。
我々に対してゴイムが武装蜂起する時に、
恐怖の組織を諸国家の各都市に組織することにいたしましょう。

この1774年を起点とするなら、
250年に亘って彼等はこれらの施策を実行して来ました。

マルクスの出現はこの文脈から見て必然でした。

真の支配者である自分達は表に出ることなく、
真実を追求する者が現れれば殺すか、
陰謀論者だと言って一笑に付す、
これを全てのマスコミを支配した上で行う。

ユダヤ教徒以外の人間を家畜と定義し、
文化的に腐敗させ、恐怖による支配と殺戮の対象とする。

スペイン風邪やコロナパンデミックも、
大衆を恐怖に陥れることで収奪と殺戮・
人口削減を行う彼等の施策の当然の帰結です。

ここまでの歴史では、
金本位制の中で民間銀行を中央銀行にする施策を見て来ましたが、

拙著「不滅の戦略経営」の最終章で詳しく記載していますが、
1971年のニクソン・ショック(金兌換停止)以後、
急激に世界の金融資産がマネーゲームで急激に膨張して行きます。

しかし彼らは、やり過ぎました。

実体経済である貿易でだけ必要なはずの通貨は、
今や金融資産全体の1-2%でしかない
というところまで金融資産全体が膨張し、過剰に供給された
ドルの下落を阻止するために日本に米国債を買わせ続けましたが、

このような根拠なく額面だけ膨れ上がったドルを決済通貨として使わない、
金兌換通貨でしか決済を行わないとするBRICSが、
西側経済圏のGDPを上回るまでになりました。

こうなると、もう金兌換が世界の標準となり、
これまでのようなマネーゲームは不可能になります。

そのように脆弱なドルが2024年4月20日現在、
154円/$となるほど強くなっているのは何故か、
考えられる仮説は、ドル決済を終結させるためのドル需要の増加、
つまりドル崩壊前の最後の花火が上がっているのではないか、ということです。

コロナパンデミックの茶番とその危険性に気付いた日本人1万人が
3月13日(土)のパンデミック条約反対デモに参加し、
羊たちに恐怖を与えて黙って従わせる施策が、
もうバレバレになっていることが見えて来ました。

更に、4月17日には「新型コロナワクチンによる被害者救済を目的とした国賠訴訟」が
東京地裁に提訴されました。

一番目覚めるのが遅かった日本人が、ようやく気付き始めたのです。

尚、もう一つの巨大財閥ロックフェラーは
ロスチャイルドが育てた米国子会社というべき存在で、
これらは一体として見ておくべきです。

ロックフェラーは、医療業界で絶大な権力を持ちます。
ロックフェラー財団を設立して石油化学系薬品の利用拡大に繋がる
大学・研究機関にのみ研究費を出すことで、医薬利権拡大を図って来ました。

本稿は、「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った 安部 芳裕」 (5次元文庫)と
「ザ・ロスチャイルド 林千勝」(経営科学出版)を参照し、
私の知見を加えて再構成してお届けしています。

11.明治維新を主導したのもロスチャイルド

1868年 日本で明治維新が起きますが、
これを主導したのはロスチャイルド・ロンドン家です。

清国からアヘン戦争による収奪を成功させる中で、
日本を収奪の対象として活動するのは当然の流れで、
自ら戦いに手を染めることなく、現地人同士の戦いを主導し、
勝ち組を配下に置く施策でした。

明治維新を日本の近代化のための革命であるかのように印象付ける操作が徹底的に行われ、
現在位に至りますが、
お金の動きを見ろ!というスタンフォード大学 西鋭夫教授の言葉の通り、
維新は英国のアジア戦略の一部であり、
それ以後日本は実質的に英国の支配下に置かれて行きます。

政党の名前に「維新」という言葉を冠するのは、
歴史の本質を見ていないからであり、
そうした人々には政治家を仕事とする資格が無いと感じます。

ロンドン家は討幕派の薩摩・長州を裏から支援して操りました。
維新を仕掛けた際の日本からの見返りは大量の金であったと言われています。

日本での実働部隊は大きく二つあり、
①ジャーディン・マセソン商会長崎支店長トーマス・グラヴァー
(歌劇「蝶々夫人」の夫)が坂本龍馬からの発注を受けて
スコットランドから武器・弾薬を軍艦で日本に運ばせました。
龍馬は、薩摩の名義でこれらを長州に持って行って両者に同盟を結ばせたわけです。

坂本龍馬の活動費、武器購入費用を誰が出していたのかは明らかです。

②ジャーディン・マセソン商会横浜支店長ウィリアム・ケズウィックは、
伊藤博文や井上薫ら長州ファイブを支援してイギリスへ秘密留学させます。
ジャーディン・マセソン商会は、中国のアヘン戦争を仕掛けた実働部隊であり、
ロスチャイルドの先兵です。

明治維新で起きていた重大事、第二次世界大戦開戦に至る経緯、
敗戦後にマッカーサー・GHQが作り上げた日本の支配構造については、
真実に迫る内容を掴んでいるのですが、
少しお時間を頂いて検証と深堀りを更に進めた上で、
改めて配信したいと思います。

ユダヤ教、ロスチャイルドのお話はネガティブな印象を我々に残すものばかりですが、
あれだけ洗脳の深かった日本人に覚醒の兆しが見えていることは、
私にとって心に希望を持たせてくれる出来事です。

ロスチャイルドの思想は、支配者の思想であり、物質主義の最たるものです。
彼らの野望を満たすために、支配構造としてのヒエラルキーを作り、
誰もが階層の上を目指すこと、
地位と権力とカネを最大化することを目的とする価値観で庶民を洗脳して来ました。

しかし、ここに来て見えて来ている通貨制度などの制度上の再編の兆し、
人々の気付き・覚醒は、物質文明を乗り越えて、
真の豊かさを人々が求める時代の到来、精神文明の時代の到来を予見させます。

12. Never Enough

最近、ブレイクしてきた米国NYの歌手、ローレン・オーレッドさんのお話が、
時代の予兆を示していると感じたので、ご紹介します。

2018年にヒットした映画「The Greatest Showman」の
”Never Enough”という有名な曲のシーンは女優さんが演じ、
ローレンさんが実際には歌っていたのですが、
彼女が人前に出ることがありませんでした

彼女は、この曲の自分にとっての意味を考え、
人前で歌手活動をする決心をし、
2022年 BGT(Britain’s Got Talent)に出場し、
会場を湧かせゴールデン・ブザーを獲得します。

その年の最終コンペティションで優勝出来なかったものの、
サイモンが彼女を2024のAGT(America’s Got Talent)に出場させ、
アメリカの人々に紹介し、観客の度肝を抜きます。

スタンディング・オベーションの様子はこちらからご覧頂けます。

その後、彼女の公式チャンネルで、
この曲の彼女のオリジナルミュージックビデオをアップするのですが、
ここでも歌唱とパフォーマンスの素晴らしさを堪能頂けます。

彼女は、ここでの固定メッセージで
どれほどの物質的な富も、
愛と本質的な存在、真実で満たされた人生に比べることはできない、
と言っています。

物質的価値を乗り越え、精神的価値を希求することは
彼女の人生の在り方であり、
この曲に込められた思いであることが伝わって来ます。

リーダーに求められる時代を捉える資質 今大きく時代が変わろうとしている

リーダーに求められる時代を捉える資質

経営者・経営層がリーダーとして組織を牽引するにあたっては、
巨視的な視点で時代を捉えておく必要があります。
そのためには、事実を曇りのない目で捉えることが最も重要です。

僅か数日で大きな世界的な変転が起きるかも知れませんが、
この原稿を書いている2024年4月14日時点での考察としてお伝えします。

今、日本では裏金問題で摘発されるべき議員達がその職に居座り続け、
悪政の限りを尽くそうとしています。

3月20日(水)春分の日に行われた深田萌絵の声掛けで参集した原口一弘代議士、
我那覇真子などの真の国士達の発言をお聞き頂ければ、その深刻さがお分かり頂けると思います。
(敬称略にて失礼します)

パンデミック条約、憲法の緊急事態条項、地方自治法改変による自治体に対する政府の命令権の創設など、
ひとたび政府が指揮権を持つべきと自ら判断する事態が起きると、完全に言論を封殺することが出来る、
まさに大戦前夜の状況にあることがお分かり頂けます。

WHOのパンデミック条約というのは、パンデミックを起こすウィルス等が発見されたら、
その情報を公開して製薬会社がワクチン開発を行い、その利益をどう分配するかを定めるためのもので、
決してパンデミック撲滅のための活動ではありません。

Youtubeに続くニコニコ動画での続きの中で深田氏が伝えているのですが、

その中で日本が中心となってパンデミック時の監視システムを世界に提供するとしているのですが、
実態が中国企業であるTSMCとソニーが熊本工場で提供する半導体に、
NTTが持つ通信技術IOWNを加えることで世界監視システムが完成する。

そこで、特許を取ることを定めているNTT法が邪魔なため、
それを排すればIWONは中国・ファーウェイが自由に使えることになるというものです。

NTT法改悪は外資に通信インフラを売り渡すことが出来るようにする
という国防上の問題だけではないのです。

そうした中で、昨日3月13日(土)に池袋で
パンデミック条約反対デモが1万人とも3万人規模になったとも言われていて、
最も覚醒が遅れていた日本人がようやく目覚めたという意味のある出来事で、
世界のニュースで取り上げられているのですが、

日本でこれを報じた大手メディアは時事ドットコムとYahooニュースのみで、
大手新聞社・テレビ局は相変わらず政府に都合の悪い重大ニュースを報道しない姿勢を貫いています。

1.日本のマスコミは真実を伝えない

もう既に多くの方が気付き始めていると思いますが、
コロナウィルスというものは、そもそも自然界には存在していません。
誰もその存在を証明出来ていないのです。

厚生労働省は、”それが存在するという前提で”コロナワクチン接種を推進して来ました。

一言でいえば、コロナによるパンデミックは
国際経済フォーラム(WEF)主催者達と世界保健機構(WHO)によって
周到に計画され演出された嘘であり、
ワクチン接種で利益を得る者達によるビジネスです。

欧米人達はこれをプランデミックと呼んでいます。

私は、このことを3年前に察知してブログ記事にするとともに、
20名ほどの自分の知人・友人達にこのワクチンは絶対に打ってはいけないと
呼びかけましたが、それを理解して接種を思いとどまってくれたのは、僅か1名でした。

この時の知人達の反応は、無視するか、
私のFacebookアカウントが誰かに乗っ取られているのではないかと心配して下さるか、
もっとウィルスのことを勉強してください、という有難いお言葉を頂くかでした。

当時ブログに書いたことは以下の内容ですが、
今まさにその時に警告していたことが現実になり日本だけでも数十万人に及ぶ死者が出ています。
http://bcreate03.xsrv.jp/biz3.xyz/2021/09/

毎年インフルエンザで亡くなる方が1万人ほどなのですが、
2020年は突然インフルエンザ死がゼロになり、
コロナ感染による死者が1万人とされます。

これによりコロナの恐怖があおられ、
マスコミはPCR検査の陽性とされた者を「無症状感染」という論理破綻した用語を創り出して、
その陽性者数を累計値で示し更に危機感を煽りました。

そこから、人体の治験を経なくてもコロナワクチンを認可するという特別措置に根拠を与え、
一斉接種が2021年に始められます。

もともとPCR検査は、その開発者が「ウィルスの検知には使えない」と言っていたもので、
水や果物でも容易に「陽性」の結果が出る代物です。
この開発者キャリー・マリス博士が2019年夏に謎の死を遂げた途端に、
この検査をWHOが正式な試験方法としてオーソライズし世界中に広めました。

嘘の検査によって、存在しない感染者が「無症状感染者」として累計され、
世界中がパニックに陥り、ワクチン接種を切望するようになりました。

このからくりに欧州の人々が早くから気付いて、この嘘を暴き始めたこともあって、
欧州・米国ではこの嘘に気付く人々が増えました。

“【EU委員会の公式会見:2022年11月】
「政府や民主主義国家の全てが巨大な嘘だった!」
「国民は騙されていました」
「決して公衆衛生では無く、コロナの波を抑えるのでも無く人々を破壊するためでした」”

https://twitter.com/toranpu20/status/1592089675283714048

欧米ではマスク装着を無意味だとする意見が力を増して、
マスクも接種もしない人が増えて行くのですが、
日本はこの気付きが最も遅く、2023年までマスク脱却できず
2024年になってもまだワクチン接種が続けられました。

因みに、ちょうど100年前にスペイン風邪が流行して数千万人が亡くなった事件がありましたが
この時のパンデミック対策を主導していたのは、ビル・ゲイツの祖父です。
スペイン風邪が発生したと騒ぎ立て、ワクチンを打たねばならぬとして接種を進めましたが
実はスペイン風邪などというものは存在せず、接種したワクチンが引き起こした症状が
スペイン風邪の正体だったのです。

コロナでもこれと全く同じことをやっているわけです。
ビル・ゲイツの家系は正真正銘の犯罪者の家系です。
彼はコロナパンデミックへの投資で莫大な富を手にしています。

そうした中で、京都大学の福島名誉教授がコロナワクチンの問題を指摘した記事がようやく
文芸春秋4月号で出されたので、
さすがに政府が国民に牙をむいていることに気付く人が増えているのではないかと思います。

この2年くらいの間に、福島教授を始めとした大学教授達が
厚生労働省の役人に詰め寄る会合が持たれたり、
ワクチンで家族を失った被害者達、各地域の有志医師達による告発が
Xで拡散されていましたが、日本のマスコミは一切取り上げません。

彼等は真実を人々に知らせるジャーナリズムとは正反対の、
特定の政治権力のプロパガンダ装置、洗脳装置でしかありません。

2023年はじめにツイッター(現X)を買収したイーロン・マスクが、
その後の投稿でいみじくも言っていたのが、

ツイッターを買収して、これまで陰謀論だと言われていたことが悉く真実だったと分かった、
ということです。

彼は買収して早々に、所謂言論統制を仕事にしていた役員以下をごっそり首にします。
彼等は米国でも日本でも政府の指示に基づく言論統制を盛んにやっていました。

今、日本で真実を知りうるマスメディアは唯一Xだけです。
Google傘下のYoutubeは、真実を語ると悉くチャンネルをバンされるか
都合の悪い投稿は削除させられます。
Facebookの言論統制も同様です。

そうした中で、ダイレクト出版のような一部の出版社は
歴史と政治・経済の真実を伝える地道な活動を続けていて、

週刊誌では光文社系の女性自身だけが
パンデミックの最中にワクチンに疑問を呈する記事を発信していました。

ローカル放送局では、CBSテレビとそのアンカーマン
大石邦彦氏が徹底してワクチン被害を追及していて頭が下がります。

2.底の浅い言論界

言論界においても、このような子供だましのパンデミックのトリックに気付いて発信する者がなく、
詭弁をもって他者を論破する底の浅い言論人が幅を利かせる状況です。

かつて、哲学者として時代の寵児であった東浩紀が最近どのような発言をしているか
落合陽一との対談を覗いてみたところ

ウクライナとの戦争においてロシアにいかに正義を実行させるかという議論をしていました。

哲学者といえども、日本のマスコミが作り出す
「ロシアが悪、ウクライナが被害者で正義である」という事実認識しかしていない、
ということに唖然としてしまいました。

私自身は元ウクライナ大使の馬淵睦夫氏が最も的確に真実を伝えていると考えていて、
プーチンのウクライナ侵攻は米国ネオコンの傀儡政権であるウクライナ政権、
ネオナチ軍によるロシア系住民虐殺を阻止するためのものです。

この程度のことが分からず正義について語るなど、何と底の浅い哲学者でしょうか。
私は哲学という営み自体にかねがね疑問を抱いていましたが、
この一事をもってその存在意義に関する否定的認識が更に後押しされました。

ましてテレビに出て来る言論人や、コメンテータ、メインキャスター達など、
本質を外れた枝葉の部分の議論で正義感を演出する彼等の主張を聞く時間が
如何に無駄であることでしょうか。

3.真実を知るのはそんなに難しくない

実は、真実を知るのはそれほど難しくありません。
書籍だけは爆発的影響力がないためか、言論弾圧を受けずに済んでいます。

1980年代には広瀬隆「赤い縦 ロスチャイルドの謎」が出版され(今は集英社文庫)、
緻密な家系図調査からロスチャイルドの閨閥がどのように形成され、
具体的にどんな人物が居て何をして来たかが明らかにされました。

広瀬隆氏の功績は、その壮大な成果物だけでなく、
家系図が彼等の人脈を理解する上でのカギとなること、
つまり彼等が血縁幻想しか頼りに出来ない生命体であることを明らかにしたことです。

日本人は、生みの親と育ての親のどちらの愛情が深いかを良く知っています。
両者が一致することが叶わない場合でも、育ての親の愛情に勝るものはありません。

これが人間です。

彼等にはその感情が欠落していて、
人の命に対して何の感情も持たず、
ひたすら富と権力を追い求めます。

私は、人間の心を持っていない彼等は単なる生命体で人間ではないと理解してから、
悉くその行動に納得が行くようになりました。

私はこの時点から、日本のジャーナリズムが全く頼りにならないことを察知し、
真実を伝える著者達を探し出して情報収集をし、世界と日本の真の姿を見極めてきました。

先に挙げたダイレクト出版は、一貫して経営・マーケティングの良書を翻訳出版する活動を土台にして、
様々なマーケティングセミナー活動を行っていますが、

関連会社の経営科学出版に数多くの有力な論陣が名を連ねており、
一例として林千勝氏も巨大金融資本や日本の本当の歴史を明らかにする活動をしています。

更にGHQによって焚書された数々の著作の復刻は我々の事実認識を正す上で極めて重要な取り組みです。

経営者の皆さんに向けての発信の中で、このようなお話をしているのは、
人の上に立つ立場の皆さんが、事業と社員の皆さんを導いて行くにあたり、
その事実認識を正しく持てるかどうかで、

事業存続の問題だけでなく、
社員の皆さんの命を危険に晒すことになるからです。

このパンデミック騒ぎの中で、私が知る限りでは、
ワクチン接種に疑問を呈して社員に接種を禁じたのは大手ではタマホーム社長だけで、
ロート製薬社長が懐疑的意見を述べていたに留まります。

私のベトナム時代のお客様の一人がワクチン接種の翌日には帰らぬ人となりましたが、
その企業も工業団地も一切その事実を伏せていました。

日本の多くの職場では、ワクチン接種者が亡くなったり、欠勤が増えて
人員体制に大きな欠損を抱える状態になっているのではないでしょうか。

ワクチン接種は免疫機能を弱らせてしまうので、
ただの風邪でも重症化してしまうこと、
酸化グラフェンという物質が血栓を引き起こすことが分かっています。

そのワクチンの解毒に特効薬として機能するイベルメクチンは
日本では普通の薬局で手に入れることが出来ません。

私の親しいベトナム人の友人には、ワクチンは打ってはいけないと再三伝えていたものの、
かの国でも周囲の同調圧力が余りに強く接種してしまったところ、
体中に帯状疱疹が出てしまいました。

その時、私が送ってあったイベルメクチンをすぐに飲むよう伝えたところ、
翌朝にはすっかり綺麗な肌を取り戻していました。

帯状疱疹が再度起きた際も、すぐに同薬を飲むよう伝えたところ、
やはり翌朝には快癒していたので、この薬の効果はかなり確かだと思います。

因みに日本で購入したいという場合は、
お薬ドットコムなどのサイトで扱っている海外からの直輸入品を購入することになります。

こうした事態を想定して、ベトナムから帰国する際に8箱購入して持ってきましたが、
日本の職場で接種後の体調不安定な方々に配っていたら半年もかからずに配り終えてしまいました。

4.最も信用できないのが宗教団体

私が「経営者は、人は他者への愛に生きるべきだ」として、
経営の偉人達の行動と理念を言語化したことに宗教的背景は一切ありません。

キリスト教、とりわけカソリック教会が一つの巨大な団体として組織化され、
西欧各国が他国の植民地支配をする際の先兵として、支配装置として機能して行った事は
誰もが認識するところだと思います。

また、日本においても、
偶像化された教祖のもとで、あらゆる組織的犯罪が行われているのですが、
それらが明らかにされ断罪されるには、まだまだ時間がかかりそうです。

いずれにせよ、
不完全であるはずの人間を神として崇める行為自体に強烈な嫌悪を抱き、
徹底した合理主義者であろうとする私自身が
何らかの宗教に帰依した時は、思想的敗北、思想的な死であるとして、
自らを全否定することになるので、それはあり得ません。

明治期の思想家として足跡を残した内村鑑三が唱えた、
聖書との対話のみによる信仰を志す無教会主義だけは否定するところではありませんが、
その道を志向するには至っていません。

経営の実務家達が、それを極めた先に到達したのが
「他者への愛に生きる」ことであり、そのことに大きな意義を見出したのです。

「愛」という言葉が「○○は地球を救う」などと浅薄な商業主義のプロパガンダとして使われ、
言葉が余りに手垢で汚されている実情を考えると、この言葉を使うことにリスクを感じつつも、

その真意を真摯に伝えることで読者の皆さんにはご理解頂けるはずだと考え、
その使用に踏み切りました。

本稿でお伝えしたいことは、物質文明の極限にまで達した腐敗が白日の元に晒されつつあり、
次第に人々が精神文明に目覚めて行く、風の時代が近づいているのではないか、
ということなのですが、

その先の未来を暗示する出来事と共に、
まだまだ事実認識の基本中の基本でお伝えしたいことが多くあり、
それらを後日に譲ることとして、本日はここまでとさせて頂きます。

人間的で豊かな感性を持つ経営者ほど、迷い、悩み、時に自分を責めます。

私の経営論は
松下幸之助を含む3人の偉人達が到達した「人は如何に生きるべきか」に対する答えと、3つの大企業の経営ノウハウ、法人営業として1兆円企業で最高査定を得たスキル、千人規模の企業の総務人事役員としての組織体制整備経験を総動員して、
経営の根幹は僅か3点であることと実行の適正手順を見出し、
その視点で広範な経営学の知見を体系化して加えることで、
経営者の迷いを一掃します。

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私がマーケティング思考から組織活性化までの独自理論に揺るぎない自信がある理由

私がマーケティング思考理論、企業理念の重要性、組織活性化の独自理論に揺るぎない自信がある理由をお伝えします。

1.マーケティング思考

マーケティング思考は大手老舗企業日本鉱業の先達からの学び、
ランチェスター戦略はその典型的実践者バッファローからの学び
イノベーションのジレンマは、画期的な経営学書そのものからの学びです。
私独自の主張としてオリジナリティがあるのは、これらの理論を一本の筋道で有機的に繋げて行くことで、全体像としてのビジョンを描くところまで道筋を示しているところと法人営業の本質的ノウハウです。

2.企業理念

企業理念については、日本鉱業環境に対する理念と行動の合致、バッファローでの顧客利便性を徹底追求する理念と実行動の合致を目の当たりにし、多くの起業家が明確なミッション、ビジョンをもって他者を惹きつけていることを学んだ上で、その重要性を説いています。

ここに繋がる、経営者・マネージャーなどの高位にある者の矜持を教えて下さったのは、パナソニック出身のバッファロー役員でした。

3.組織活性化

組織活性化・組織作りについては、日本鉱業時代の大事業部の管理部門長による「システムとは体系化することだ」とする教え、高度な専門知識を持った技師長からの品質管理の教え、
間接的にホンダベトナム出身者から学んだマネージャーとしての行動原理の教えが支えとなっています。

4.マーケティング分析からビジョン構築まで

マーケティング分析・戦略構築から、企業理念・ビジョンを現実性のあるものにし、それを起点に組織活性化の動きを展開する、それらを一気通貫で行うべき、ということと、

5.他者への愛

それらの行動原理の根底に他者への愛が無くてはならないとするのは私の主張が唯一無二であると考えるところです。
自著出版後に読んだ、私が最も尊敬する経営・マーケティングコンサルタントのジェイ・エイブラハム氏がその著作で「他者への愛」力説しているのを見て、自身の信念に更に確信を持てるようになりました。

6.尊敬する先人達の教え

いずれも尊敬する先人達の教えが基盤にあり、私が自身の浅薄な経験だけから語っているものではありません。だから、このブログ、著作・セミナーで伝えている理念と内容に揺るぎない自信があるのです。

7.ブログ、著作、セミナー事業に至る経緯

こうして得たものを著作にして出すに至ったのは、ベトナム時代から私を慕ってくれるベトナム人の部下達にこれらを伝承して彼等を育成しようと作成したレジュメを書き溜めていたこと、そして彼等から著作の完成版を読ませて貰いたいと期待されていることが背景にあります。
こうした知見が私の死とともに消え去ってしまうことが、いかにも勿体ないとの想いから、まずは日本語版を出版完了しました。

近い将来には英語版を発行して彼等の思いに応えたいと考えています。

そして、この日本語版を出版してセミナー事業を行って行くことで、販売不振に悩む中小企業経営者の方々を救うことが出来るのではないかと考えるに至ったのは、ベトナム時代の3名の友人に背中を押して貰ったからです。
私のブログ記事、著作、Webセミナーが皆様のお役に立てることを願って止みません。

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営業は科学である マーケティング分析から事業戦略、営業戦略への道筋

企業が成り立つためには売ることが最優先です。経営者はマーケティング思考、法人営業・営業戦略の本質を知って、これを営業責任者に落とし込んで行くだけの見識を持つ必要があります。これを避けては経営は成り立ちません。

私が過去に接してきた経営者は、海外現地法人の社長という方々が多いのですが、
過去の事業が成り立った上で、雇われ社長としてその地位を継承した方々が、
所与の市場があり、現在の事業が未来永劫続くことを疑わず、日常のオペレーションに謀殺されていると感じることが殆どでした。

(自ら起業した本当のベンチャー企業の場合は、エンジェルからの投資を得るため、綿密な事業計画を立てているので、そうした場合にはこの懸念は該当しません。そうした方々は、過去の私のように、組織活性化の知見が無い場合が多いので、そこを補強して頂ければ良いと思います。)

こうした状況を抜け出して、事業を成長軌道に乗せるために書籍・セミナーでマーケティング思考の必要性を説いています。

営業とは、マーケティング思考とは、それによって読者・セミナー受講者にどのようなベネフィットをもたらすのか
一般的なマーケティング・ポジショニングの分析理論と何が違うのか、
について説明させて頂きます。

1.営業は科学である

営業は科学である、というのが法人営業エキスパートとしての私の持論です。
データを基に仮説を立てて、それに基づく実行計画を立て、それを検証する。
立てた実行計画・戦略が想定通りの結果に繋がらなかった場合、仮説に戻って何が間違えていたのかを見極めて、仮説の修正を行う。これを繰り返すことで仮説・戦略の精度を上げていく。これを科学と呼ばずして何と定義するのでしょう。

ここでのデータとは市場データ、自社実績データ等、マーケティング分析のための元データ、
仮説がマーケティング分析に基づくマーケティング戦略・営業戦略です。
営業を科学たらしめるのがマーケティング分析、マーケティング思考なのです。

2.マーケティングとは

マーケティングという言葉の定義をしておきます。

マーケティングは、広義では市場創造、商品を売るための行動全てです。従って営業活動もそれに含まれます。
狭義では以下の二つになります。

①自社のポジショニング(自社の強みと、それを活かせるターゲット市場を見定めること)を行う上での分析・戦略構築

②広告や企業間連携等の施策

②については世界最高のマーケティング・経営コンサルタントのジェイ・エイブラハムの著作やセミナーで学ぶ、彼のコンサルを受けるのが最も時間と金銭の投資効果が高いです。
注)ここで言うジェイ・エイブラハムの著作は彼の代表作「逆境を『飛躍』に変えるマーケティング戦略 行き詰まりを打破する9の打ち手」(ダイレクト出版)をベースにしています。あらゆる経営者にとっての必読書だと考えています。

私が本ブログ、著作、セミナーで説明しているのは①です。
そして、営業戦略の根底に①が必須であると考えています。

自社のポジショニングを定義せずに行う営業戦略立案は砂上の楼閣に過ぎません。
マーケティングを理解せずに行う営業活動は膨大な人的リソースを無駄に消耗させます。

3.欧米型の巨大企業でも分かっていない

私が最後に勤務した大手システムインテグレータは日本最大の通信事業者の海外部門を独立させ、全世界の拠点を統合した4万人に及ぶ組織でしたが、経営トップ・管理システムは欧米人主導でした。営業システムのプロセスツールと営業トレーニングがまさに欧米型なのですが、所謂リード・潜在顧客を広げること、その各々のポテンシャルを見極めて、その案件進捗を週次で管理して行くやり方でした。ここに各国拠点の、その市場におけるポジショニングを起点にした戦略の概念が全く存在せず、営業トレーニングのあまりの薄っぺらさに驚愕した経験があります。
日本企業に多くみられる、根性で客を取って来いという竹槍型戦闘マインドは、それより更に全くの論外です。

4.営業の本質

法人営業の本質は何かを説明しておきます。
先に述べたマーケティング思考が基盤となった上で、
法人営業の本質はソリューション営業コンサルティング営業です。
詳しくは私の著書で、考え方と本質に発する実践ノウハウを記述しています。
顧客ベネフィットを追求する知的で科学的な行動の背景には
企業理念、他者への愛を形にして行く全人格的なマインドがあります。
営業は、科学的思考が求められる極めて知性的な仕事であると共に、顧客の悩み・ニーズに寄り添い、掘り下げて顧客の本質的問題を解決に導く高い人格を求められる、極めてダイナミックな仕事なのです。

4.私の「マーケティング思考から始まる営業戦略」が唯一無二である理由

書籍「中小企業経営者のための法人営業の教科書 マーケティング思考の営業戦略と自律的組織運営」の中で、マーケティングについて説いた章は、
大手企業で担当事業の事業戦略・営業戦略を練って実行に移した経験に始まり、ベンチャー企業での実践、その時代にバイブルとしていた「イノベーションのジレンマ」からの学び、
そしてバッファローという典型的なランチェスター戦略実践企業での経験を経て、私独自の発展を遂げた考え方になっています。
端的に、3C分析4P戦略の説明は、その後に続く戦略的思考の土台をしっかりさせるために行っています。
では、その土台の上に積み上げる考察は何かというと、それがランチェスター戦略です。
通常、企業は幾つかの異なる商品群を持つはずです。商品の機能や適用分野、顧客層、機能や製造プロセスの違いにより複数の商品に分類されると思います。
3C、4Pは、個々の商品に対して行うミクロ分析です。
しかし、そこの最適化で留まっていては、事業の全体像、企業戦略を浮かび上がらせることが出来ません。
そこからが、ランチェスター戦略の出番です。
そして、そこで最も重要な概念が市場シェアです。
自社商品が競合に対して圧倒的に高い顧客貢献度を達成できるのは、どのような顧客層、顧客ニーズであるのか、それが市場セグメンテーション(顧客層・商品の定義)です。
その市場セグメンテーションに対してであれば、最小限のリソースで自社がトップシェアを取れるはずなので、そのような市場セグメント(顧客層・商品)が何かを定義し、そこでトップシェアを取る戦略を打って行きます。
そして、更に考察すべきなのは、次にターゲットとすべき市場セグメンテーション(顧客層・商品)は何か、更にその次は何か、そしてそれらのトップシェアを順次取って行った時に、その市場の全体像はどのようなものか、その全体像の中で、自社が最終的にどういう位置づけを目指すのかを検討します。その最終的な位置づけを実現するのはいつか、初年度はどこまで駒を進めるか、次年度は?そうやって自社が目指すべきゴールが定まって行きます。それをいつまでに、どこまでやるのか、それがビジョンであり、それを裏付けるのがマーケティング分析であり、そこに経営資源を何時どう配分して行くかを定め実行計画にしていったものが事業計画です。

ただし、このような検討を線的にリニアに行うだけでは、思いがけない落とし穴がある可能性があります。何故なら、検討対象にした市場セグメンテーションにとっての市場、顧客の先の需要分野が何で、それがこの先も成長市場であり続けるのか、何らかの破壊的技術・サービスによって、その市場自体が消滅しないか、その破壊的技術・サービスを自社の需要先として取り込むことが出来ないか、そこまでの考察が必要です。
それが、イノベーションのジレンマを学び考察する意味です。

つまり、自社の事業戦略を市場分析・成長分析を基にして立てて行く際には、自社の強みを最大限活かすべくミクロ分析は行いながら、複数の商品群を市場トップに押し上げる段どりを考え、達成すべき実現可能な将来像を明確に定めましょう、ということを説いているのです。

ここに挙げた個別の理論を説明する書籍は数多ありますが、これら各々の理論が一本の線で有機的に繋がれていなければならない、全体像としてのビジョンを描くところまで道筋を描くべき、というのが私の理論の骨子です。

ここまでの戦略を描いた上でなければ、営業戦略は成り立ちません。事業戦略の中で今年度の具体的利益目標を達成するためのターゲット顧客は市場の中でどの位置づけにあり、どこから攻略して行くか等々の行動計画を立ててPDCAを回して行くのです。
事業全体の戦略を棚に上げて、営業部門に営業成績だけ上げろというのが最もありがちで、最もリソースを空費するやり方なのです。だからマーケティング思考を実践しましょうというのが本稿及び著書・セミナーでの呼びかけです。

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英語の勧めと最短習得法を伝授します

海外で仕事をするにあたっては、本来現地語をマスターして会話が出来るようになることは必須です。ベトナムで仕事をするにあたってはベトナム語を習得すべきというのは大原則です。

2019年頃、AN‘sSPA経営者のAnさんの講演をHCMCで聴講した際、彼女が勤務したen Japanの副会長の教えとして、以下のお話がありました。

ベトナム人の心理を掴む方法は、

出来る限りローカルの地に住み、現地人の給与で生活せよ、
ランチはベトナム人と食べ、彼等がどこに行って喜ぶか、
どんな話をするか、笑う時は何で笑うか、
何を、何故買いたいか、スマホやバイクなど。
実家に行くと、その人の成り立ちが分かる。
そのためベトナム語を勉強せよ。

これはまだベトナム語を習得出来ていない身には耳が痛いお話ではあるものの、海外現地で勤務する際の本来のあるべき姿勢であることは間違いありません。

これをもって発奮しかけたものの、勤務先の公用語が英語で、親しい友人も英語が堪能だったため、基礎学習は終えたものの、会話が出来るレベルには到達出来ませんでした。
実はベトナム語は6声と言って、同じアルファベット表記でも上下に付く符号でイントネーションを使いわける必要があり、それによって意味が異なるため、これを聞き分けて、発音を仕分けるのは日本人にとっては非常にハードルが高いという事情があります。
初めてベトナムに来た日本人が一番ポピュラーなフォーを食べたくて注文しても、それさえ通じないというのは良く言われることです。

英語の勧め

ならば、次善の策としては英語を使うということになります。
一般生活においては、ハノイであれば6割がた、HCMCでは8割がたの人が英語が通じるとう感覚ですが、田舎に行くとこの比率は極端に下がります。

(ちなみに、4ヶ月ほど勤務したカンボジア プノンペンでは100%のビジネスマンがビジネス上で英語を使いこなせたのは驚きでした)

問題は、勤務先の言語環境です。
ベトナムでは英語学習が盛んに行われているため、英語話者を採用するのは容易です。支払うべき給与は、ベトナム語だけの社員に比べて2倍位のイメージですが、日本語話者は更にその2倍位の感覚です。
現地に進出する日系企業は、このコストと自社人材の言語能力を考慮して、日本語を公用語とするか、英語を公用語とするか選択することになります。

ITシステムインテグレータの仕事をしていた時に、ある顧客企業では英語が出来る方が社長だけで、それ以外の日本人は日本語以外出来ない状況でした。その会社のIT設備トラブルの際に私の会社の英語が出来るベトナム人エンジニアが訪問してトラブルへの対処が終わって、その説明をベトナム人顧客に行ったのですが、その内容を先方の日本語話者が日本人管理者に説明したものの、あなたの会社はきちんとした説明をしないと管理者から苦情を言われたことがありました。
詳細をヒアリングして行くと、顧客の日本語話者がITエンジニアの細かい説明を端折って日本人管理者に伝えていたためであることが分かりました。
その会社の場合、その事例以外でも多数の社内コミュニケーションの食い違いがあり、そのたびに我々が苦情を言われて閉口した経験があります。我々業者が絡む時以外でも多くのコミュニケーションミスが起きていることは想像に難くありません。

日本語しか出来ない日本人のみの環境の場合、日本語話者にはN1、最低でもN2以上のベトナム人社員を採用することをお勧めします。
同時に、せめて英語だけでも出来れば、コミュニケーションの幅が広がるので、やってみませんか、というのが本稿の趣旨です。

殆どの日本人は受験を含めて英語が必須であるため、読み書きの素養はあると思います。

問題は会話です。

英会話で必要になるのは、何をしたい、何がどうなった、といった動詞です。
実は、英語で頻繁に使われるの動詞は7-8個です。
その動詞が使われる場面、意味、方向のイメージが掴めると、英語の発話は容易に出来るようになります。そして、発話が出来ると、聞き取りが出来るようになるので、まずは発話のための動詞を掴んでしまいましょう、ということなんです。

最初に私が英語を使う必要に迫られたのが、ベンチャー企業時代に米国のサプライヤーとのシステムの仕様や設計に関するやりとりでした。
この時に出会った書籍が「英語はHaveだ」西村喜久(明日香出版)、「6つの動詞で英会話がペラペラ」西村喜久(扶桑社)などでした。

私の言う8つの動詞とは以下です。

have 方向は掌で受けるイメージ、食事を摂るもHaveです。Let’s have dinner tonight. などと使います。eatは、がつがつ食う感じ。What is your name?はGentleでないのでMay I have your name?という使い方をします。
使役動詞として、彼に何々をさせるhave him clean up the room など。
make  その場に止まっているイメージ。何かを作る、施す。I made a mistake.私がミスをしてしまいました。などど使います。
make me sad 私を悲しませるなどの使役動詞としても使います。
take  方向は「取って行く:取っtake」と覚えます。
つまり拾い上げて自分に向かうイメージ
Take a brake.休んでください。May we take a picture together?一緒に写真撮りません?といった感じです。
give  私からあなたや彼・彼女の方向へ与える。
get   相手から得る、自分に向かうイメージ。
go   行く。ある場所から離れるイメージ。
come  来る、と日本語では訳しますが、ある場所から、あなたの居る場所に「行く」という使い方をします。I will come to your office at 11AM today. という使い方です。
ここでgoを使うと、そこから離れて行く印象を与えて意味が通じなくなりますので注意。
put  置く。前置詞を伴ってput on the tableなどと使います。

これだけです。

これらの使い方が掴めて、ネイティブの発音で例文を聴いてそれを繰り返し口に付ける(口に体で覚えさせる)ことで、後は名詞や形容詞、副詞を組み替えれば発話が出来上がります。
口に体で覚えさせると、その単語のリスニングも同時に出来るようになります。

これがお役に立てれば幸いです。

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経営理念 成功する起業家に共通するものとは

ベトナムのホーチミンシティ(HCMC)時代に、縁あってSTONESOUP ASIAの代表の落合さんとお知り合いになり、2022年12月時点で既に141回を数えるストーンスープフォーラム(大隈塾勉強会)に何度か参加させて頂くことが出来ました。
多彩なゲストを招いて下さって、毎回大きな学びがあります。

成功する起業家の皆さんに共通するのは、

1.ミッションとビジョンが明確且つ魅力的で、

2.強烈なパッションを持つこと、

3.その人に惚れ込んだ支援者が現れ、

4.社員を仲間と考えて暖かく接している

ことではないかと思います。

1.AN’s spa経営者 Anさん

私にとって初回が2019年の講師、ベトナム人女性起業家Anさんで、ハノイ貿易大学輸入輸出学科を卒業後、人材紹介会社を起業。

日本で求人情報企業enに勤務後、ベトナムで再び進出支援企業(Eden Park)とAN’s spaを起業。

Spa事業は東洋医学を活用したマッサージとしてHCMCで人気を博し、2022年末時点で2店舗まで拡大しています。

中学2年の時にテレビでベトナムの貧困家庭で父母の作業の手伝いのために学校に行けない子供達を見て、困っている子供達をビジネスを通して助けたい、教師に依存せず勉強が出来るようにしたい、そのために事業で成功したいというのが起業の動機です。

ベトナム式指圧マッサージの業界団体を作るというビジョンを持ち、東洋医学の指圧・気功で30年の専門家を顧問に迎え社員教育の体制を整えました。
指圧マッサージの業界でトップ5に入ることを目標にし、社員にはフェイスブック広告で自社の強みを共有し、成功事例と未来を示すことで高いモチベーションを持てるようにしています。

2.COACER経営者 清水麗子さん

日本とベトナムで再生医療と新型エラスチンを核とする事業を展開する女性実業家清水麗子さんで

「弊社の幹細胞治療をはじめとする商品やサービスは、これからの日本の大きな課題である超高齢社会において、人々がいつまでも若々しく健康で活躍することをサポートすることができるものである。」という基本理念を持ちます。
もっとくだけた場面では「老化による不調をなくして笑顔にする仕事で、世界中に笑顔の友達を増やす」と表現されるミッションを掲げています。

3.Satisfill代表取締役社長の井上進太郎さん30歳

自社で運営するホテルはすでに国内15件。コロナの環境転換にあっても持ち前の機動力とアイデア力と推し通す力で事業を多角化、拡大させ成長、精神も磨かれたという進太郎さんが登場。

以下は、私が主催者に送ったお礼と感想メッセージです。
「マーケティング理論による市場把握と経営理念の落とし込み・チームビルディング手法が私の専門ですが、井上社長はそうした理論や手順を飛び越えて、困っている人のニーズを掴んで深堀して事業化する、社員への想いを苦境下でありながら賞与として形にするなどして、社員が自ら経営者の感覚で事業提案をして来る関係を築けている、その人間力に脱帽しました。

しかも事業創造の対象が、従来の業界の常識では存在しない分野であるにも関わらず、銀行や不動産企業を味方に付けながら実行して行く、関係者がWin Winとなる事業開拓モデルに、異次元の感性を持って居られることに、非常に大きな学びと刺激を受けました。このフォーラムの参加者の皆さんの意識とスキルの高さにも非常に感銘を受けました。大変有難うございました。」

4.ロボットベンチャーHelloRobot代表兼会計事務所代表の山谷健さん

時間の都合が付かず参加出来ませんでしたが、落合さんの紹介文で十分にそのエッセンスが伝わりますので、転載させて頂きました。

”ただただ青臭く経営を語る”シリーズの第5弾”の切り口は、とがった士業経営者です。
新卒で士業と言えば一生充実する安定したキャリアを念頭に学生時代からあれやこれやと思念して研鑽に研鑽を積んでしっかり先を見定めて~なんて思うかもしれません。
が、山谷さんはそんな箱に収まらない士業人なのであります。世界4大会計事務所を渡り歩きながら目にしたのは日本国の相対的な地位の低下。
こんなのではダメだ!
日本人の微に入り細に入り人にものに気に掛けることのできる特性を生かしたビジネスはやはりロボットである。それは全企業の99%を占める中小企業が支える日本を復興する数少ない次に一手なのであると語るのです。
こんな熱すぎててワクワクする話を冷静に語る姿に切れ者士業人の面影を感じるのです!
ご期待ください!
ー引用終わりー

これら新進気鋭の企業家の皆さんに対して、私が過去に勤務した大企業の企業理念を対置してみたいと思います。

5.JX金属グループ理念(転載)(旧日本鉱業)

私たちは、非鉄資源と素材を安定的に供給することが社会的使命であるとの認識のもと、鉱物の探査・採掘・製錬から金属加工・電子材料製品までの生産・販売・開発等事業活動のあらゆる面において、次の行動規範に従って、技術的合理性、効率性、品質・特性の向上等を追求する一方、ゼロエミッションを目指したリサイクルを促進することにより、資源と素材の生産性の革新に継続して取り組みます。
併せて、お客様、地域社会をはじめとする様々なステークホルダーとの共生関係を維持・向上いたします。そして、これらを通じて、私たちは、地球規模で社会の持続可能な発展に貢献してまいります。
ー引用終わりー

以下は私のプロフィールで記載した内容ですが、ここに引用させて頂きます。

ープロフィールから引用ー
この会社は日立鉱山が源流で、その鉱山で構内車両を提供していた部門が後の日産自動車になり、構内エレベータの上げ下げをするモーターを提供していた部門が、後の日立製作所になっています。

新田次郎の「ある町の高い煙突」という小説は、この会社の銅精錬所の排煙が亜硫酸ガスをまき散らして、近隣農家に甚大な被害を与えていたため、ある高さの気層を超えて排煙すれば、拡散して近隣農家の被害を防ぐことが出来ることから、会社が155m余りの高い煙突を立てた実話を基にしています。現在は亜硫酸ガスは脱硫工程を通って硫酸として回収されるため、排気は非常に綺麗になっています。

この精錬工場からの排水は近くの川に流されていますが、それが綺麗であることを示すため、工場入口のロータリーの池で、排水の中でコイを飼っていました。企業の公害対策の草分けで、この企業が持つ企業理念がそこに現れています。

先の大煙突は1915年に立てられ、私がたまたまその工場で勤務していた1993年に1/3を残して倒壊しました。倒壊する際には、人が入らないエリアに倒れるよう設計されていて、実際に全く被害はありませんでした。

この話を聞いて、エンジニアの志の高さを知って、私は人知れず感動の涙を流していました。
ープロフィール引用終わりー

社員が共感して感動する企業理念がここにもある、と言えるのではないでしょうか。

6.バッファロー(社名はメルコ)企業理念(引用)

メルコバリュー
グループ全体で共有し実践することで永続的な成長を目指してまいります。

千年企業
私たちは、先人の教えを真摯に学び、活用し、常に未来を見据え、メルコバリューを共有する全ての人たちとともに、メルコグループの永続的な成長を目指します。

顧客志向
私たちは、常にお客様の視点に立ち、より良い社会生活の実現に資する商品・ サービスを提供し続け、私たちの智恵と努力が社会の発展に寄与することを喜びとします。

変化即動
私たちは、世の中の変化に目をそむけず、誤りに気付いた時は引き返す勇気を持ち、常に自己研鑽に励み、自己変革を目指して行動します。

一致団結
私たちは、フェアーアンドオープンの精神で、高い志と情熱を共有する人たちと共に、いかなる困難をも乗り越え、一丸となって目標を達成します。

コーポレート・ステートメント
つなぐ技術で、あなたに喜びを
私たちはこれまでも「IT時代におけるお客様の利便性向上」を使命とし、使いやすさと快適さを感じていただける商品及びサービスの提供を行ってまいりました。

そしてこれからは、誰もが簡単にそして安心してインターネットに接続でき、より安全で快適にデジタルデータを保存・再生できる喜びを提供していきます。

これらの事業活動を通して、理念を共有するすべてのステークホルダーの幸せを実現していきます。
ー引用終わりー

徹底した顧客利便性を追求する姿勢がこの企業理念に表れています。
PC周辺機器は、あらゆる機器との接続性が確保されていることで、顧客は接続するだけで使えるという利便性を享受出来ます。
同社はそれを実現するために、市場に出す前に人知れず膨大な接続検証を行っているのです。

更にパナソニック出身役員の教えとして、仕入先の尊重・仕入先との共生があります。
私が所属した海外事業部門では、毎月6ヶ月分の販売見通しをまとめ、これを毎月更新して、発注長期計画を仕入先に提示していました。
カンバン方式のように、自社は部品在庫を持たず、納入業者が顧客需要に応じて即納する体制をとることで、自社の資金繰りと納期短縮に寄与することが出来ますが、ともすると納入業者に在庫を抱える負担を転嫁することになります。
松下幸之助さんの教えは、仕入先をパートナーとして捉え、共に繁栄することを旨とします。それがパナソニック購買の支払条件にも現れていて、ベンチャー企業時代にパナソニックとの取引口座を開けた時には社内が大喜びだったことを思い出します。他の大手企業と異なり、支払期日が短いため、中小企業は資金繰りで大いに助けられます。販売する側から見て、こうした顧客に出来るだけ貢献しようと務め、惹きつけられるのは当然なのです。

ここに見る企業理念も顧客とパートナーを魅了し、社員の意欲を喚起するものになっているのではないでしょうか。

企業理念は立派だけれども、それは広告宣伝の一環であり、企業の実際の行動実態は理念にはほど遠い事例が世の中には溢れています。
「良品廉価」「顧客本位」という企業理念のもと、高品質で安全な製品づくりを行うとする食品メーカーが発がん性添加物を大量に使用しまくっている、といったことが悪しき例の典型です。実情を知る従業員は決して共感・感動によって自律的に行動することは無いでしょう。

経営者の真情から語られる誠の経営理念のみが、顧客と社員・パートナーを惹き付け、大きな力を生んでいくのだと思います。

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ベトナムの企業社会の共通性と特殊性について

ベトナムの南北問題については、別稿で述べさせて頂きましたが、

本稿ではベトナム社会の日本との共通性と特殊性について述べさせて頂きます。

1.賄賂社会:行政と企業の関係

アジア、東南アジア諸国で最もベトナムを特徴付けるのが賄賂社会の問題です。

公務員は最低賃金レベルの給与しか与えられない反面、給与に釣り合わない家屋や車のような資産を持つことがしばしば指摘されます。

税務監査、消防監査といった行政上の監査が行われ、その行政官庁の承認が企業経営を継続する上で必須となる場合、しばしば理不尽な不適合判断が下され、それを適合として貰うために袖の下を提供するというのがベトナムでは良く聞く話です。

日系企業の場合、本社側のコンプライアンス準拠指導が徹底して行われている企業の場合は、そうした対応は一切行われない、という事実も一方にはありますが、行政との関係を円滑化するために対応している企業もあるようです。

税務監査での実例ですが、監査員の指摘が余りに理不尽であったため、日系企業から監査者の上席者に問題を指摘したことで、理不尽な指摘が取り下げられた事例があります。

 

2.企業間取引における賄賂

もう一方、企業のベトナム人購買責任者や経営層までもが、賄賂を要求する、ないしは賄賂を提供するベンダーを選定する、ということがしばしば聞こえて来ます。

民間企業でこうしたことが起きると、購買側企業は本来最適ではない商品を購入することになるわけで、購買する企業にとって損失です。

私が最後に勤務した大手システムインテグレータは、コンプライアンス上、こうした顧客の要求に応じることは一切なく、純粋に技術で勝負をしていました。

 

現在の賄賂社会体質が改められるのが何時になるかは予測できませんが、これが健全な経済成長を阻んでいることは間違いないため、いずれは是正されると思います。

是正される際には、それまでの収受の事実が明るみに出て、贈賄側も咎めを受ける、ないしは社会的信用を失うリスクがあることを考えると、コンプライアンスを厳密に守るべきと考えます。

 

3.ベトナム人の共通性

そうした中で、ベトナム人、ビジネスパーソンの人間性・清廉性、仕事に取り組む姿勢はどうか、という点では日本人と何ら変わりがないというのが私の認識です。

教育の在り方によるものと思われるの、思考の柔軟性にやや欠けるというのは、しばしば指摘されるところではあるものの、元々勤勉で、器用で、教育レベルも高いという点では日本と同等と言って良いと思います。

何より重要なのは、次の経営層候補として企業の社会的意義、理念に共鳴して率先して困難な仕事を引き受けて乗り越えて行く志の高い人材に私は何人も出会っているということです。

ある大手日系企業の経営層の方が言われていたのは、ベトナム人に対して否定的な評価をする人は、自分自身がベトナム人とどう接して来たか、そこに問題が無いかを問うべきだということですが、私も彼の見解を支持します。

ただ、企業内で幹部として登用して行く中で、先に述べた賄賂体質が現れて来る人材も居るため、人材の見極めとコンプライアンスを含めた企業理念を浸透させることを怠ってはいけません。こうした罠が最後に待っているのがベトナムである、ということは肝に銘じる必要があります。

 

もう一つ、ITシステムインテグレータの仕事の際に感じたのは、

ベトナム都市部ではソフトウエア開発を中心にしてITエンジニアの需要が高く、給与レベルも高いのですが、各企業のIT担当として採用される人材は給与レベルも月並みで必ずしもITインフラに精通していません。

そうした場合、ITの分からない日本人管理職が、そのベトナム人の言いなりになって適切な判断を下せない、日系ITシステムインテグレータが入って適正な提案をしていく中で、それら中途半端なIT担当を説得するのに一苦労するという場面が多く見られました。

IT担当を下手に置かないで、信頼できるITシステムインテグレータの保守サービスを受けるのが最善です、という提案はITシステムインテグレータの立場を離れた今でも適正であると感じています。

 

一方、大手企業は本格的なスキルを持つ現地人IT担当を採用していますが、そこでも先に挙げた賄賂問題が起きていて、企業理念・コンプライアンスを浸透させることの重要性を痛感します。

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私が何故ベトナム企業を退職したか

私のベトナム企業での体験が、ベトナムで経営層として活躍されている方々、及び一般的に企業経営の在り方を考える上でご参考になると考え、本稿のテーマとさせて頂きます。

1.ベトナム現地企業での副社長としての勤務

ハノイに本社のある150名ほどのベトナム現地企業、ITシステムインテグレータで、ホーチミンシティ(HCMC)拠点の日系企業向け営業管理職として採用頂く機会を得ました。
2か月の試用期間明けに副社長就任の辞令を頂き、営業活動だけでなく、組織体制の整備にも力を注ぎました。

管理職が部下の仕事のミスについて責任を感じていない、管理職自身がプレイヤーとして実績を上げることが使命となっていて、部下を育成しながらチームとして力を付けて行く、という姿勢が、営業部門でも技術部門でも欠落していて、その点を自身の支店で改めながら顧客開拓を進めていました。

そうした中で、HCMCの営業担当が自分が顧客と密接に連携しながらITシステムの仕様決めを主導し、顧客から入札案内が届いて、ハノイ本社のエンジニアに設計・見積を依頼したところ、その部門が見積内容を先にハノイの営業に渡したため、その案件をハノイ営業が受注することになった、という事件が起きました。
ハノイの設計部門は更にHCMCに出す見積価格を1割近く高く設定していたことも後で判明しました。

ベトナムの場合、南北問題が非常に根強い問題としてあり、これはその一端を表していると言えます。

2.ベトナム戦争後のベトナムの歴史

ここで、ベトナム戦争後の同国の歴史をご説明します。
(JCCH 正式認可20周年 記念講演 2018年9月24日「ホーチミン市:過去・現在・未来  日本人はどう貢献できるか?」早稲田大学 坪井善明教授 から私が取ったメモの抜粋)

ベトナム戦争は米国配下のサイゴン(現HCMC)を首都とする南ベトナムとハノイ拠点の北ベトナムの戦争であり、1975年のサイゴン陥落は北ベトナムが米国に勝ったと同時に同じ民族の南ベトナムに勝った戦いでした。
その後、人々がボートピープルとなって米国やカナダ、フランスに逃れたのは、北側の弾圧を恐れたためです。
実際に1990年代までは北部から大学教授、公務員が送り込まれ、旧公務員子弟は大学に行けない等冷遇されるほか、旧政府関係者は再教育キャンプに送り込まれるといったことが行われました。
しかし、社会主義の強制はうまくいかず、1986年にはドイモイ政策、経済重視政策が取られ、サイゴンは復活します。ベトナムは1990年代後半は生活を安定させる必要に迫られたのです。

鄧小平がまず生活の安定に取り組んでから政治に力点を移していったように
ベトナムも共産党一党支配の中で、まずは経済を重視せざるを得なませんでした。
世界の経済、プラグマティックな経済、資本主義が分かっている人材を首相に据えたのです。
1991年から25年間、首相は連続して南部出身でした。

1990年代後半から越僑が戻り始めました。規制緩和、国籍取得の平易化が為されます。エンジニア、医者、歯科医がまず戻りました。
ボートピープルの子供は教育で成功し、戻ってきたのです。

21世紀になって本格的な越僑の投資が活発化しました。(旺盛な祖国送金 年100億ドル以上)
昔は5-6倍と言われたハノイとの経済格差は現在10倍ほどに広がったと言われます。
海外からの直接投資の120億ドルのうち100億ドルが越僑からと言われ、その7割が南部への投資です。

欧米ネットワークの投資が向かうのが南部です。
北部は日本、韓国、中国の投資で回っているのに対し、南部は欧米のお金で回っています。

2010年代、好景気で越僑と本国のベトナム人留学経験者との協力関係が強化されます。
・SNSの発達で世界情勢が即時に入手できる
・米国系や仏国系越僑と新興財閥の技術・資本提携
2010年代から10万人単位でオーストラリア、カナダへベトナム人が移住、
100億ドルの3割を持って来ていると言われています。

南の経済発展が加速し、北部は追いつけずにいます。
ハノイは米国系越僑を警戒して寄せ付けない背景があります。

南は共産党への不信感が強い中、
中国がこれだけ政治的にも経済的にも大きくなっている上では、
ベトナムが独立を維持するにはHCMの9300万人と300から400万人の越僑と共闘しないといけない、という事情があります。

ーメモ引用終わりー

端的に、経済を支えていることを自認する南ベトナム人と戦争の勝者としての北ベトナム人という構図の中で、ハノイ企業がHCMCで取る行動は極めて南部の社員に対して差別的になるというのがこの事件の背景です。

この問題に対して社長は、苦情を言ったHCMCの担当を非難した上で、この問題の是正に動くことはありませんでした。
南北問題がどうあれ、同じ企業の社員を公平に扱うのが、一つの企業として事業を行う上では必須なのですが、そうした正論が全く通用しませんでした。

そのほか、日系パートナー企業が持ち込んだ案件のユーザーについて、その後のフォローが無い場合は、無断でそのユーザーにアクセスして当初の商流を無視するということが頻繁に行われ、日系パートナー企業の信頼を失って行きます。
こうしたことに意見をしても聞く耳を持たない社長の元で働くことは出来ないため、私はこの会社を去りました。
このような指導者の居る会社を社員達は選びません。
自分達が社員を選ぶのと同時に、社員から選ばれる経営者でなくてはなりません。
その後、HCMCの部下達も次々と退職し、最終的にはHCMC支店はハノイメンバーが出張する際の拠点の位置づけになっていったようです。

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